ビジネス戦略と目標・評価 ITパスポート対策ストラテジ系-経営戦略編③
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2023-10-122023-10-05
目標の設定と評価指標
目標の設定や評価に用いられる指標には以下のようなものがあります。
KGI | Key Goal Indicator=重要目標達成指標。目標達成を定量的に評価するための指標。 |
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CSF | Critical Success Factors=重要成功要因。目標達成のために重要な影響を及ぼす要因を表します。 |
KPI | Key Performance Indicator=重要業績評価指標。KGIを達成するための達成すべき項目を定量的に表したもの。 |
例えば、前年比110%の営業利益を達成することをKGIに設定したとすると、売上やコストといった目標達成に影響を及ぼす要因(CSF)が特定できるので、売上を××%向上させ、コストを〇〇%カットするといった具体的な数値目標(KPI)を決定します。KPIは、売上を増やすには、新規顧客をXX増やす、購買金額をx%増やすなど更に細かい目標に分割することもできます。
バランススコアカード
財務、顧客、内部プロセス、学習と成長の4つの視点でビジネスを多角的に評価しようというのがBSC(Balanced Scorecard)です。
財務の視点 | 売上、コスト、利益率など財務に県関係する評価。 |
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顧客の視点 | 顧客満足度や購買頻度など、顧客目線からの評価。 |
業務プロセスの視点 | 生産性、遅延、作業時間など業務が効率的に行われているかに関する評価。 |
学習と成長の視点 | 資格の取得など従業員のスキルアップが図られているかに関する評価。 |
バリューエンジニアリング(VE)
バリューエンジニアリングとは、製品やサービスの価値を機能とコストの関係で把握し、システム化された手順によって価値の向上をはかる手法です。
バリューエンジニアリングでは価値を、価値=機能÷コストと定義しており、ここでのコストは製品の開発から廃棄までを含めたものとされています。
また、
- 使用者優先
- 機能本位
- 創造による変更
- チームデザイン
- 価値向上
がVEを推進するための行動指針であるVE5原則とされています。
確認問題(過去問)
ITパスポート試験令和5年問8
A 社の営業部門では,成約件数を増やすことを目的として、営業担当者が企画を顧客に提案する活動を始めた。 この営業活動の達成度を測るための指標として KGI(Key Goal Indicator) と KPI (Key Performance Indicator) を定めたい。 本活動における KGI と KPI の組合せとして, 最も適切なものはどれか。
高度共通午前Ⅰ令和3年秋問23
物流業務において,10%の物流コストの削減の目標を立てて,図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動はどれか。
ITパスポート試験平成27年秋問27
企業の経営を, 財務的な業績からだけでなく顧客, 業務プロセス, 学習と成長といった側面から分析評価し, 戦略の策定に結び付けようとする手法はどれか。
ITパスポート試験令和2年問6
BSC (Balanced Scorecard)に関する記述として,適切なものはどれか。
ITパスポート試験平成30年春問29
航空会社 A 社では,経営戦略を実現するために,バランススコアカードの四つの視点ごとに戦略目標を設定した。b に該当するものはどれか。ここで,a〜d はア~エのどれかに対応するものとする。
ITパスポート試験令和4年問19
製造販売業A社は、バランススコアカードの考え方を用いて戦略テーマを設定した。業務プロセス(内部ビジネスプロセス)の視点に基づく戦略テーマとして,最も適切 なものはどれか。
ITパスポート試験令和元年問67
バランススコアカードの内部ビジネスプロセスの視点における戦略目標と業績評価指標の例はどれか。
ITパスポート試験平成28年春問28
製品やサービスの価値を機能とコストの関係で分析し,機能や品質の向上及びコスト削減などによって, その価値を高める手法はどれか。
ITパスポート試験平成29年春問30
バリューエンジニアリングでは、消費者の立場から、製品が有する機能と製品に要する総コストの比率で製品の価値を評価する。 バリューエンジニアリングの観点での総コストの説明として,適切なものはどれか。
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