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ビジネスシステム ITパスポート対策ストラテジ系-経営戦略編⑥

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2023-10-122023-10-07

ビジネス分野におけるシステム

ビジネス分野でよく利用されるシステムには、金融情報システムや流通情報システムがあります。

POSシステム

小売店で商品を購入する際にバーコードなどから読み取られた情報(購入日時、商品の種類、数量、購入者の属性等)を収集、蓄積、分析するためのシステムです。POSシステムの導入により販売動向がリアルタイムで把握できるようになり、効率的な在庫管理や売れ筋商品の分析が可能となります。POSは、Point of Salesの略で、販売時点情報管理システムとも呼ばれます。

POSシステムのイメージ

GPS

Global Positioning Systemの略で、人工衛星からの電波を受信することで地球上での位置を特定することのできるシステムです。日本語では全地球測位システムとも呼ばれます。

GPS

GIS

Geographic Information Systemの略で、地図情報に様々な付加情報を重ね合わせて表示することのできるシステムです。Googleマップ地理院地図もGISの一種で、場所の検索、都市計画、防災シミュレーション、マーケティングなど様々な用途で使用されています。地理情報システムとも呼ばれます。

ITS

Intelligent Transport Systemsの略で、利用して情報技術を利用して渋滞の解消など交通の輸送効率や快適性の向上を図るシステムです。高度道路交通システムとも呼ばれます。

有料道路の料金精算を自動化するETCシステムもこの一例といえます。

ICカードとRFID

ICチップ(集積回路)を埋め込んだカードをICカードといい、大量の情報を記録でき安全性も高いことからキャッシュカードや身分証明書などに利用されています。

また、ICチップと無線通信用の微小なアンテナを埋め込んだタグをICタグといい、これを利用した読み取り通信技術であるRFID技術は、物流における処理の効率化、トレーサビリティ(追跡可能性)の確保に利用されています。また、RFID技術の一種であるNFC(Near field communication)は数センチ程度の近距離での通信を実現するもので、交通系ICカードなどの非接触型ICカードに利用されています。

スマートグリッド

情報通信技術の活用によって電力の使用状況を細かく把握することなどにより、電力の需要と供給を最適化する次世代電力網のことです。スマートグリッドで使用される通信機能を持ったメーターをスマートメーターといいます。

CDN

Content Delivery Networkの略で、画像、動画などの容量の大きなファイルをインターネット上に公開する際、複数のサーバーにデータを分散して配布することで高速化や負荷の軽減を実現する仕組みのことです。

CDNの仕組み

サイバーフィジカルシステム(CPS)

現実世界(フィジカル空間)の情報を仮想世界(サイバー空間)上に蓄積し、分析やシミュレーションを行うことにより得られた知見を現実世界にフィードバックするシステムをいいます。

現実世界における物理的対象の状態や挙動を、センサなどを用いてにリアルタイムで仮想世界に再現する仕組みであるデジタルツインもこの一種とされます。

行政分野におけるシステム

住民基本台帳ネットワークシステム

市町村が管理する住民基本台帳をネットワークで専用の回線で結び、全国で共通の本人確認などができるようにしたシステムです。住基ネットの略称でも知られます。

電子入札

インターネットを経由して入札を行えるようにしたシステムで、国や地方公共団体が発注する公共事業などの入札に利用されています。

マイナポータル

マイナポータルは、国民一人一人に割り当てられる固有の番号であるマイナンバーを利用して様々な行政手続きを行うことができるオンラインサービスです。利用にはマイナンバーが記載されたICカードであるマイナンバーカードの交付を受ける必要があります。

Jアラート

地震、津波などの自然災害や武力攻撃等の緊急情報を、人工衛星を介して各自治体の無線を自動的に起動するなどして即時に国民に伝える警報システムです。全国瞬時警報システムとも呼ばれます。

代表的なソフトウェアパッケージ

ビジネスで利用されるソフトウェアパッケージの種類には以下のようなものがあります。

業務別ソフトウェアパッケージ会計,営業支援,販売管理など特定の業務で必要な機能をカバーしたソフトウェアパッケージ。
業種別ソフトウェアパッケージ金融,医療,製造,運輸向けなど特定の業種で必要とされる機能をカバーしたソフトウェアパッケージ。
DTPポスター、雑誌などの印刷物のデータをコンピューター上で制作するためのソフトウェア。

確認問題(過去問)

ITパスポート試験平成28年秋問18

”POS システムの構築” によって, 達成が可能となる経営目標はどれか。

ITパスポート試験令和2年問91

IoT 機器やスマートフォンなどの端末に搭載されている GPS 機能を利用して,この端末が自らの位置情報を得る仕組みとして,適切なものはどれか。

ITパスポート試験令和5年問98

IoT機器であるスマートメーターに関する記述として、 適切なものはどれか。

ITパスポート試験令和元年秋問31

RFIDの活用によって可能となる事柄として,適切なものはどれか。

ITパスポート試験平成30年秋問66

NFCに関する記述として,適切なものはどれか。

ITストラテジスト令和4午前2問17

インダストリー4.0 の重要な概念であるサイバーフィジカルシステム (CPS) の説明はどれか。

これだけで受かるITパスポート

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