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e-ビジネス ITパスポート対策ストラテジ系-経営戦略編⑨

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2023-10-122023-10-09

電子商取引の特徴

電子商取引=EC(Electronic Commerce)とは、商品の売買、契約、受発注などの商取引をネットワークとコンピューターを用いて行うことを意味します。

電子商取引には、従来の取引形態と比べ、

  • 取引コストが低い
  • 遠隔地間でも迅速に取引ができる
  • 少ない投資額で参入可能

といった特徴があります。

ロングテール

従来の小売業では商品の売上の8割は2割の売れ筋商品が生み出しているともいわれ、よく売れる商品を陳列することが重要視されていましたが、オンラインでの商品販売では、陳列スペースに制約がなく費用も安いため実店舗と比べ遥かに多くの数の商品を取り扱うことができ、少ししか売れない大量の商品で大きな売上を立てるというビジネスモデルが可能とされます。これがロングテールです。

ロングテールのイメージ

フリーミアム

一部のサービスを無料で提供し、高度な機能などは有料とするビジネスモデルをフリーミアムといいます。無料サービスの提供コストが非常に小さいインターネット関連サービスでよく用いられています。

電子商取引の種類

取引相手による分類

電子商取引に限らず商取引は、誰と誰の間で取引するかによって以下のように分類されます。

BtoB企業間、あるいは組織間で行われる取引と指します。
BtoC企業と個人消費者の間の取引を指します。
CtoC個人消費者での取引を指します。フリーマーケットでの売買などがこれに該当します。

EDI(電子データ交換)

Electronic Data Interchangeの略で、企業観で見積書や受発注情報などの商取引に関する電子データを交換しあう仕組みです。情報伝達の迅速化や事務処理の自動化を図ることができます。

EFT(電子資金移動)

Electronic Funds Transferの略で、人の手を介することなく業者間で資金を電子的に移動することを意味します。近年利用が拡大している、QRコード決済や非接触IC決済などのキャッシュレス決済やインターネットバンキングもこの一例です。

情報技術を用いた金融サービスは一般にフィンテック(FinTech)とも呼ばれます。

ブロックチェーン

ブロックチェーンは、分散型ネットワークを構成する多数のコンピューターに暗号技術などを用いて信頼性を確保しながら取引情報などのデータを同期して記録する技術です。

ビットコインなどの暗号資産で使われているほか、著作権の保護やトレーサビリティの確保にも活用されています。

また、ブロックチェーン上に契約の実行条件を記録しておき、条件が満たされると自動で契約が実行されるスマートコントラクトと呼ばれる技術も存在します。

O2O(Online to Offline)

オンラインで取引を完結するのではなく、オンランで情報を提供し、実店舗などに誘導する手法を指します。

電子商取引の利用例及び手法

ECサイト

インターネットを通じてモノやサービスを販売する販売するサイトを指します。自社で商品を売る直売型と複数の事業者を集めたモール型が存在します。

マーケットプレイス

売手と買手が自由に参加して商品売買等を行う場を意味します。Amazon、楽天などのモール型のECサイトやインターネットオークションサービスなどもこの一例といえますし、恋人が欲しい人同士をマッチングする出会い系サービス、移動したい人と運転手をマッチングする配車サービスもこれに該当します。また企業間取引のためのBtoBマーケットプレイスも数多く存在しています。

マーケットプレイスのイメージ

インターネットトレーディング

インターネットを利用して株式、外国為替などの金融商品の取引できるサービスです。

エスクローサービス

売手と買手の間に第三者が介在して資金をやり取りすることによって取引の安全性を高める仕組みです。

エスクローサービスの仕組み

クラウドファンディング

なんらかのプロジェクトを実現するための資金をインターネットを通じて募る手法やそのための場を提供するサービスを指します。購入型、寄付型、投資型、貸付型等があり、資金提供者にはクラウドファンディングによって実現した製品やサービスの提供など何らかの見返りがある場合もあります。

クラウドファンディングの仕組み

クラウドソーシング

インターネット上で不特定多数の人に対して業務を発注する手法あるいはそのための場を提供するサービスを指します。

クラウドソーシングの仕組み

その他関連用語

アカウントアグリゲーション

複数の金融機関のアカウント情報を一括して表示できるサービスを指します。

eKYC

electronic Know Your Customerの略で、オンラインで完結する本人確認の仕組みを意味します。

AML・CFTソリューション

AML・CFTは、Anti-Money Laundering・Countering the Financing of Terrorismの略で、マネーロンダリングやテロ資金の供与を防止するための仕組みのことです。

確認問題(過去問)

ITパスポート試験平成29年秋問4

電子商取引の商品と代金の受け渡しにおいて, 売り手と買い手の間に, 信頼のおける第三者が介在することによって, 取引の安全性を高めるサービスはどれか。

ITパスポート試験平成31年春問35

ロングテールに基づいた販売戦略の事例として, 最も適切なものはどれか。

ITパスポート試験令和5年問21

フリーミアムの事例として, 適切なものはどれか。

ITパスポート試験平成30年春問22

受発注や決済などの業務で,ネットワークを利用して企業間でデータをやり取りするものはどれか。

ITパスポート試験平成27年秋問17

電子商取引に関するモデルのうち, BtoC モデルの例はどれか。

ITストラテジスト令和元年午前2問16

Webサイト上で実行されるスマートコントラクトの説明はどれか。

ITパスポート試験令和3年問25

暗号資産に関する記述として,最も適切なものはどれか。

ITパスポート試験平成29年秋問22

クラウドファンディングの事例として, 最も適切なものはどれか。

ITパスポート試験令和4年問12

クラウドファンディングは,資金提供の形態や対価の受領の仕方の違いによって,貸付型,寄付型,購入型,投資型などの種類に分けられる。A社は新規事業の資金調達を行うために,クラウドファンディングを通じて資金提供者と匿名組合契約を締結 し,利益の一部を配当金として資金提供者に支払うことにした。 A 社が利用したクラウドファンディングの種類として,最も適切なものはどれか。

ITパスポート試験令和5年問30

犯罪によって得た資金を正当な手段で得たように見せかける行為を防ぐために,金融機関などが実施する取組を表す用語として, 最も適切なものはどれか。

これだけで受かるITパスポート

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