ITストラテジスト午前2令和元年秋過去問（解説付き）

エンタープライズアーキテクチャとは目標、構成要素とそれらの間の関係、事業プロセス、関連する情報システムなどからなる組織の構造を記述したもの、あるいは構造を明確化することで組織全体の最適化を目指す手法のことです。

以下の4つの体系から構成され、それぞれに対応する参照モデル（RM＝ReferenceModel）が定義されています。

• 政策・業務体系（BA）⇒ 政策・業務参照モデル（BRM）/業績測定参照モデル（PRM）
• データ体系（DA）⇒ データ参照モデル（DRM）
• 適用処理体系（AA）⇒ サービスコンポーネント参照モデル（SRM）
• 技術体系（TA）⇒ 技術参照モデル（TRM）

サプライチェーンとは原材料の調達→製造→卸売→小売など、製品が消費者の手に渡るまでの一連の流れを指す言葉であり、SCM＝Supply Chain Managementはサプライチェーンを総合的に管理し最適化する営みとなります。

SCORはサプライチェーン協議会という団体が公開しているSCMのための参照モデルです。

Electronics Manufacturing Servicesとは電子機器の受託生産を行うサービスあるいは企業のことです。

なお同じEMSという略語に情報技術を用いてビルなどの施設のエネルギーを管理、最適化するEnergy Management Systemというのがあります。

実費償還型契約は、実際に発生した費用に一定の利益を加えた額が請求額となる契約形態です。

• 定額契約→契約時に価格を決定
• 実費償還型契約→発生費用＋決められた利益
• Time and Material契約→契約時に決めた単価×作業量

アンゾフの成長マトリクスとは

製品と市場をそれぞれ既存と新規に分けその組み合わせで戦略を分類したものになります。

ブランド戦略に関するよくでてくる分類は2つあります。

一つはブランド名と製品カテゴリーで分けたもので以下のようになります。

もう一つはブランドと市場で分けたもの以下のようになります。

シックスシグマとは統計分析などを駆使した品質マネジメントフレームワークで、DMAICはそこで使われる継続的な改善サイクルです。

定義（Define）→測定（Measure）→分析（Analyze）→改善（Improve）→定着（Control）を繰り返して行きます。

ファイブフォース分析はポーターが考案した外部環境分析の手法で、バイヤーの交渉力、サプライヤーの交渉力、新規参の脅威、代替品の脅威、競合企業間の敵対関係という5つの視点から企業の置かれている競争環境を明らかにするものです。

コンバージョン率は購入者数÷クリック数×100、獲得単価は費用÷購入者数で求められるので、計算すると以下のようになります。

線形計画法の問題です。

問題文の条件から製品Xの製造台数をx,製品Yの製造台数をyとして部品A、Bについて以下の不等式をたてます。

3x+2y≦120

x+2y≦60

x,yはゼロ以上なのでこれらの条件を満たす範囲は下図の青の部分になります。

このうちx+yを最大化するのは、

3x+2y =120

x+2y=60

の交点なので、連立方程式を解いて、

x=30,y=15となります。