薬剤師国家試験 過去問 第104回2日目(3) 一般問題(薬学実践問題)
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問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題)【病態・薬物治療、法規・制度・倫理/実務】
問286−287 82歳女性。以前より意識清明であったが、記銘力の低下を指摘されていた。今回、トイレに行こうとして転倒し、大腿骨骨折のため整形外科に入院した。入院中に認知機能の低下、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が現れたほか、PETにて後頭葉の血流低下を認め、アルツハイマー型以外の認知症が強く疑われ、ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠による治療が開始された。
問286(病態・薬物治療)
この患者の認知症の病態と症状に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問287(実務)
ドネペジル製剤の医薬品リスク管理計画書(RMP)の概要から、下記のような「重要な特定されたリスク」が確認できた。これらの回避のために、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
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問題文正答率:50.00%
問288−289 15歳女性。下痢、腹痛が続くため2ヶ月前に病院を受診し、検査した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。なお、母親はB型肝炎のキャリアである。
(処方1)
メサラジン腸溶錠400mg 1回6錠(1日6錠)
1日1回 朝食後 7日分
(処方2)
酪酸菌(宮入菌)錠 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
問288(病態・薬物治療)
この患者の病態の説明として正しいのはどれか。1つ選べ。
問289(実務)
その後、症状が増悪したため、入院してインフリキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注用を1回投与量として体重1kg当たり5mg投与することになり、予め治療チームで話合いをすることになった。薬剤師が他職種に提供する情報として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
288
1→小腸の異常は認めない
2→他の炎症性腸疾患などを除外するためである
3→体重は減少する
4→陽性を示す
289
1→接種可能である
4→間質性肺炎があらわれることがある
5→再活性化のおそれがあるため必要である
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問題文正答率:50.00%
問290−291 71歳男性。50年前から喫煙習慣がある(ブリンクマン指数:1200)。長期間続く咳嗽、喀痰、喘鳴と階段歩行時の息切れを訴え、近医を受診した。精査の結果、COPDと診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
チオトロピウム臭化物水和物2.5μgレスピマット(注) 60吸入 1本
1回2吸入 1日1回 朝 吸入
(注:チオトロピウム臭化物水和物を含有する吸入用器具。1吸入でチオトロピウムとして2.5μgを吸入できる。)
(処方2)テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続)
1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝食後・就寝前 14日分
問290(病態・薬物治療)
この患者の身体所見と臨床検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問291(実務)
この患者が処方箋を持参し近所の薬局を訪れた。薬剤師がこの患者に対して行う確認・説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
290
1→間質性肺炎、肺線維症の所見である
4→呼吸性アシドーシスを示す
5→間質性肺炎、肺線維症の所見である
291
2→副腎皮質ステロイドの吸入に関する記述である
3→COPDの長期管理を目的としている
5→横紋筋融解症の可能性があるため、投与を中止して適切な処置をする必要がある
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問題文正答率:50.00%
問292−293 35歳男性。身長175cm、体重65kg。最近、急に昼間・夜間を通じて排尿回数が増加し、口渇のため大量飲水するようになったため近医に相談したところ、大学病院を紹介され入院となった。入院時に患者は頓用で使用しているロペラミド製剤を持参した。入院後に行った検査結果に基づいて、デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠による治療が開始されることになった。
問292(病態・薬物治療)
入院時の血液検査結果として考えられるのはどれか。1つ選べ。
問293(実務)
デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠の医薬品インタビューフォームを確認したところ、以下の図が掲載されていた。なお、デスモプレシン普通錠*を投与した場合には、エリスロマイシン投与によるAUC、Cmaxの有意な変化は認められなかった。
*デスモプレシン普通錠:デスモプレシン酢酸塩水和物400μgを含有する錠剤
本症例の薬物治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
292
患者は中枢性尿崩症の可能性がある
検査所見として尿量増加、尿浸透圧の低下、血清バソプレシン濃度の低下、血清ナトリウム濃度の低下がある
293
2→唾液で崩壊しやすい剤形のため、大量の水で服用する必要はない
4→イトラコナゾールの記述である
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問題文正答率:50.00%
問294−295 50歳男性。身長168cm、体重98kg。10年前より2型糖尿病を指摘されていたが未治療であった。健康診断の結果、糖尿病の教育入院となった。入院時に日常生活について聴取したところ、患者は1人暮らしで間食や糖質を多く含む炭酸飲料の摂取が多かった。夕食時には大量飲酒を行うなど、食生活が乱れていた。日常あまり運動していなかった。
入院時の検査値は、血圧140/82mmHg、HbA1c9.3%(NGSP値)、随時血糖234mg/dL、血清クレアチニン0.51mg/dL、T-Bil0.7mg/dL、AST60U/L、ALT52U/L、γ-GTP130U/L、尿糖(+++)、尿タンパク(-)であった。
入院後、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)注 300単位/3mL 1本
1回4単位 1日3回 朝昼夕食直前 皮下注射(処方2)
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)注 300単位/3mL 1本
1回8単位 1日1回 夕食後 皮下注射
(処方3)
ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠5mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 7日分
問294(病態・薬物治療)
本症例では日常生活が乱れていることから、運動療法を併せて指導することとなった。この患者の運動療法に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
問295(実務)
治療により、血糖コントロールが良好となったため退院し、下記の処方で治療を継続することとなった。この患者の退院時に薬剤師が行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
(処方4)
ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
(処方5)
デュラグルチド(遺伝子組換え)皮下注(0.75mg/1キット)2キット
1回0.75mg
1週間に1回 皮下注射(自己注射)
解説・コメント
294
2→網膜出血を避けるため控えるべきである
3→適切な食事を心がけるべきである
4→低血糖のリスクを上昇させるため控えるべきである
295
1→体液量が減少することがあるため、水分補給を行うよう指導する
4→次回投与までに期間が3日間以上であれば気づいた時点で投与するが、2回分投与してはならない
5→糖尿病性腎症を合併している際に有効である
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問題文正答率:50.00%
問296−297 66歳女性。忙しい夫の会社を手伝っている。遠方に住む共働きの息子夫婦に半年ほど前に子供ができ、世話を頼まれたので、忙しい中、自宅と息子夫婦の家の行き来を繰り返している。2~3週間前より、気分が優れず、食欲がなくなり、眠りにつくにも時間がかかるようになった。女性は、理由はわからないが「きっと私のせいで夫の会社が倒産する」と思うようになった。心配した夫と一緒に精神科を受診し、うつ病と診断された。
以下の処方箋を持ってこの患者が来局した。
(処方1)
セルトラリン錠25mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 7日分
(処方2)
エチゾラム錠0.5mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
(処方3)
エスゾピクロン錠1mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 就寝前 7日分
問296(病態・薬物治療)
この患者の病態、症状及び検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問297(実務)
薬剤師がこの患者に対して行う説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
296
2→罪業妄想である
3→誇大妄想、精神運動制止は認められていない
5→入眠障害である
297
1→数日で自然に治癒する
2→処方1は抗うつ薬であり処方2は抗不安薬である
5→漠然とした継続投与による長期投与は避けるべき
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問題文正答率:50.00%
問298−299 23歳女性。20歳前後から強い頭痛と随伴症状のため大学を休みがちになったことから近医を受診しており、処方1及び処方2の薬剤が処方されていた。
(処方1)
スマトリプタン錠50mg 1回1錠
発作時 10回分(10錠)
(処方2)
メトクロプラミド錠5mg 1回1錠
吐き気が強いとき 10回分(10錠)
薬局を訪れた患者は次のように薬剤師に話した。
「社会人になってからは仕事が忙しく、生活が不規則です。最近、頭痛の回数が多くなって、薬が足りなくなることがよくあります。仕事の都合上、発作が起こると困るときには、予防のため発作時の薬(処方1)を服用しています。今回、新しい薬(処方3)が追加されました。」
(処方3)
バルプロ酸Na徐放錠200mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 28日分
問298(病態・薬物治療)
本症例に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問299(実務)
患者の薬物治療の経過をSOAP形式で薬剤服用歴管理記録簿に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
298
2→症状が悪化することがある
4→エルゴタミンは発作治療薬である
5→発作予防薬である
299
S→主観的情報
O→客観的情報
A→評価
P→計画である
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問題文正答率:50.00%
問300−301 50歳男性。身長175cm、体重80kg、血清クレアチニン1.5mg/dL。眼内炎、遷延する発熱、中心静脈カテーテル刺入部位の発赤及び圧痛があり、中心静脈カテーテル刺入部関連感染の疑いと診断された。細菌感染に対する抗菌療法に反応せず、カテーテル刺入部の膿、末梢血培養で真菌陽性、血液検査でβ-D-グルカ ン陽性のため、カテーテルを抜去し、ホスフルコナゾールによる治療を開始したが、治療反応性が悪かった。その後、刺入部位膿と血液の培養の結果、Candida krusei(カンジダ属真菌)が検出された。
問300(病態・薬物治療)
この患者の真菌感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問301(実務)
本症例に対して、アムホテリシンBリポソーム製剤を静脈内投与することとした。この薬剤の投与に関して適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
300
1→深在性真菌感染症である
2→ニューモシスチス肺炎に使用される
4→クリプトコッカス症の記述である
301
1→沈殿物がある場合は完全に溶けるまで激しく振り混ぜる必要がある
2→ひび割れのおそれがあるためアルコールは使用しない
3→1~2時間以上かけて投与する
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問題文正答率:50.00%
問302−303 病院の薬事委員を務める薬剤師が、新規に薬価収載された抗がん剤Xの資料を作成するために、転移性乳癌患者を対象とした治験に関する情報を収集した。
問302(実務)
治験で得られた臨床成績を確認するための資料として適しているのはどれか。2つ選べ。
問303(病態・薬物治療)
この薬剤師は、前問の資料から、転移性乳癌患者を対象として新規抗がん剤Xと既存薬の奏効割合を比較した下表の結果を得た。この解析に用いられた統計手法として適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
302
1→先発医薬品と後発医薬品の生物学的同等性の品質評価を行い、その結果をまとめたもの
4→添付文書の使用上の注意の改定内容を日本製薬団体連合会がまとめたもの
5→厚生労働大臣が薬事食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書である
303
1→正規分布に従う2つの平均値に有意差があるかどうかを検定
2→正規分布に従う2つの平均値に有意差があるかどうかを検定
4→3群以上からなるグループ間で平均値を比較するための手法
5→2つの中央値に有意差があるかどうかを検定
https://ja.mondder.com/fq?id=5787🔗
問題文正答率:50.00%
問304−305 52歳男性。身長170cm、体重65kg。3年前、胃がんのため胃亜全摘切除手術を受け、近医で経過観察していた。今回の定期検診で肝転移が見つかり、化学療法導入目的で大学病院に紹介入院となった。全身倦怠感、動悸を自覚しており、貧血に対して処方1の薬剤が処方されていたが、入院時の血液検査の結果により、処方1に替えて処方2が開始された。
(処方1)
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
(処方2)含糖酸化鉄注射液40mg/2mL(注) 1回1本
1日1回 9:00am 静脈注射(側管から)
(注:コロイド性の静脈注射用鉄剤。pH9.0~10.0)
問304(実務)
処方2について、看護師から病棟薬剤師に、投与前後の注意事項や観察項目に関する情報提供の依頼があった。回答として誤っているのはどれか。1つ選べ。
問305(病態・薬物治療)
処方2を2週間実施した後に血液検査が実施され、以下の結果が得られた。
RBC340万/μL、Hb10.2g/dL、Ht30.0%、MCV105fL、MCH39pg、血清ビタミンB12値80pg/mL(基準値200~1,000pg/mL)、血清総葉酸値11.5ng/mL(基準値6.0~20ng/mL)
本症例における貧血治療の今後の方針として適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
304
1→ブドウ糖注射液を使用する
305
2→葉酸欠乏性貧血に使用
3→VB₁₂製剤を使用
4→自己免疫性溶血性貧血に使用
5→自己免疫性溶血性貧血に使用
https://ja.mondder.com/fq?id=5788🔗
問題文正答率:50.00%
問306−307 82歳男性。在宅で療養しており、てんかんのため処方1の薬剤を服用していたが、今回、処方2が追加となった。この患者は独居であり、薬剤師も参加して多職種による定期的なケアカンファレンスを行っている。
(処方1)
バルプロ酸Na徐放錠200mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 14日分
(処方2)
ラモトリギン錠25mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 7日分(隔日投与)
問306(実務)
これらの処方に関連した副作用の1つとして、スティーヴンス・ジョンソン症候群がある。薬剤師がケアカンファレンスで、他職種に確認して欲しいと伝えるべき初期症状の中で、緊急性が最も低いのはどれか。1つ選べ。
問307(法規・制度・倫理)
処方2の副作用である重篤な皮膚障害については、因果関係が否定できない死亡症例が短期間に複数報告されたことから、注意喚起がなされた。このような安全性情報を迅速に周知するために用いられる手段として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
306
初期症状として発熱、目の充血、めやに、まぶたの腫れ、目が開けづらい、唇や陰部のただれ、排尿排便時の痛み、のどの痛み、皮膚の広い範囲が赤くなる
307
2→医療用医薬品添付文書を補完する資料である
3→医薬品の開発から市販後まで一貫したリスク管理を1つの文書にわかりやすくまとめ、調査試験やリスクを低減するための取り組みである
5→定期的にベネフィットとリスクを報告する制度である
https://ja.mondder.com/fq?id=5789🔗
問題文正答率:50.00%
問308−309 58歳男性。入院中にヘリコバクター・ピロリの一次除菌を行うことになった。現在処方されている薬剤があり、除菌時の治療薬の選択について医師から薬剤師に問合せがあった。処方は、以下の薬剤を考えているとのことであった。なお、この病院ではDiagnosis Procedure Combination(DPC;診断群分類)制度に基づいて、入院患者の診療報酬を請求している。
- アモキシシリン水和物
- クラリスロマイシン
- 薬物A
<現在の処方薬>
- クロピドグレル硫酸塩
- プラバスタチンナトリウム
- カルベジロール
問308(実務)
現在の処方薬を考慮して、薬剤師が薬物Aとして推奨するのに適切なのはどれか。2つ選べ。
問309(法規・制度・倫理)
DPC制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
308
オメプラゾールはCYP2C19阻害作用でクロピドグレルの作用を減弱させることがあるのでラベプラゾール、ランソプラゾールを推奨する
309
2→包括払いで請求する
4→入院期間が長いほど包括払い金額は高くなる
5→83%がこの制度を利用している
https://ja.mondder.com/fq?id=5790🔗
問題文正答率:50.00%
問310−311 58歳男性。肺がん、ステージⅣ。強い疼痛を訴えていたため、アセトアミノフェン錠とフェンタニル経皮吸収型貼付剤が投与されていた。患者の希望で緩和ケア病棟に1週間前に入院となった。腎機能は、直近のデータでCcr20mL/minである。入院後、疼痛コントロールが不良になったため、フェンタニル経皮吸収型貼付剤の増量が行われたが、痛みに対する効果が改善されなかった。
問310(実務)
この患者の担当薬剤師が医師に処方提案する内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
問311(法規・制度・倫理)
薬剤師が病室を出ようとしたところ、患者が「もう早く死んでしまいたい。家族にも迷惑をかけるし、何とかしてください。」と涙ながらに訴えた。薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
310
2→弱オピオイドであるため不適切である
3→鎮痛補助薬のため不適切である
4→腎障害の患者には使用しないこと
5→腎障害の患者には使用しないこと
311
患者の立場にたって接するために大事になることは傾聴と共感的態度が求められる
https://ja.mondder.com/fq?id=5791🔗
問題文正答率:50.00%
問312−313 32歳女性。難治性の多発性骨髄腫のため、治療を目的に入院してサリドマイド製剤を服用する予定である。サリドマイドは、過去に薬害を引き起こした薬物である。
問312(実務)
病棟でのサリドマイド製剤の取扱いについて誤っているのはどれか。1つ選べ。
問313(法規・制度・倫理)
医薬品の安全対策の充実には、幾つかの薬害が関わっている。サリドマイドが引き起こした薬害が契機となって整備された制度として適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
312
3→必ず薬剤師または看護師が管理すること
313
2→新医薬品等の承認された効能効果、安全性について承認後一定期間が経過したあとに再度確認する方法
3→市販後安全対策の一層の充実強化を図ることを目的に定められている
4→クロイッツフェルトヤコブ病を契機に導入された
5→ソリブジン事件を契機に導入された
https://ja.mondder.com/fq?id=5792🔗
問題文正答率:50.00%
問314−315 58歳男性。健康診断で血圧が高いことを指摘されて近医を受診し、下記の薬剤が処方された。日常的に車を使用し、ほとんど運動の習慣はない。また、長年の喫煙習慣があり、塩辛いものを好む。服薬指導時に「特に気になる症状もないし、副作用が怖いので、薬は飲まないでおこうと思っている。」と薬剤師に話をしていた。BMIは32、診察室血圧は156/101mmHg、家庭血圧は152/96mmHgであった。
(処方)
アムロジピン錠5mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
問314(実務)
この患者に対する服薬指導を行う際に、薬剤師が知っておくべきこととして正しいのはどれか。1つ選べ。
問315(法規・制度・倫理)
この患者は、「薬を飲まないでおこうと思っている。」という発言からも、行動変容ステージの無関心期(前熟考期)にいると考えられる。この患者を関心期(熟考期)へと促していく働きかけとして適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
314
1→家庭血圧を優先させる
2→禁煙指導を行うべきである
3→生活習慣の改善も必要である
5→6g/日未満である
315
行動変容の流れは無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期である
https://ja.mondder.com/fq?id=5793🔗
問題文正答率:50.00%
問316−317 56歳男性、会社員。健康保険組合に加入しており、本人負担は3割である。現在、2型糖尿病と活動期の潰瘍性大腸炎のため、病院で治療を受けている。治療中の潰瘍性大腸炎の薬の効果が実感できず、製薬企業から病院へ依頼があったプラセボを対照薬とする二重盲検法による治験に参加することになった。ただし、2型糖尿病の治療は、DPP-4阻害剤を服用しているが、当該疾患は治験の対象外である。
問316(実務)
治験コーディネーターが被験者へ説明した内容のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。
問317(法規・制度・倫理)
当該患者の治験実施期間内における診療費の取扱いに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
316
4→二重盲検法のため知ることはできない
317
治験は保険外診療であるため評価療養に該当する
https://ja.mondder.com/fq?id=5794🔗
問題文正答率:50.00%
問318−319 30歳女性。甲状腺機能亢進症に対し、チアマゾールで外来治療中に、無顆粒球症が発生し死亡に至った。なお、併用薬はない。
問318(法規・制度・倫理)
この病院で安全管理を担当している薬剤師が取るべき対応として、法令上適切なのはどれか。2つ選べ。
問319(実務)
本剤の添付文書には下記のような記述がある。無顆粒球症の副作用の発見のためには、白血球分画のうち、どの細胞の数を調べればよいか。1つ選べ。
解説・コメント
318
2→協力する必要はある
3→報告期限は定められていない
5→規定なし
319
無顆粒球症の副作用の発現には好中球数を調べる
https://ja.mondder.com/fq?id=5795🔗
問題文正答率:50.00%
問320−321 土曜日の夕方遅くに30歳代の男性旅行者が薬局を訪れ、今朝より胸やけがあり、みぞおち辺りが少し痛いため薬が欲しいと相談した。薬剤師が話を聞くと、以前にも似た症状があり、その時は受診し処方薬を服用して改善したということであった。その内容が携帯していたお薬手帳に記録されていた。明後日の月曜日には地元に戻るとのことであった。
(お薬手帳の記録)
ファモチジン錠20mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 7日分
問320(実務)
近隣の医療機関は受付時間を過ぎており、この男性も一般用医薬品での対応で良いとのことであったため、相談を受けた薬剤師は、1錠当たりファモチジン10mgを含有する第一類医薬品を販売することにした。販売時の対応として適切でないのはどれか。2つ選べ。
問321(法規・制度・倫理)
今回販売する医薬品について説明している時に、「第一類医薬品」とはどういうものかという質問があった。その際の薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
320
3→2週間を超えて服用しないこと
5→2年間の保存義務がある
321
1→3つに分類されている
3→薬剤師のみが販売できる
5→一般用医薬品、薬局製造販売医薬品がネットで購入できる
https://ja.mondder.com/fq?id=5796🔗
問題文正答率:50.00%
問322−323 介護支援専門員(ケアマネージャー)から、自宅内に薬が散乱している利用者がいるので、薬剤の管理をしてもらえないかという相談があった。相談を受けた薬剤師は、ケアマネージャーから、この利用者は72歳、独居、要支援2であること、複数の医療機関を受診し、複数の薬局から薬剤が交付されていることを聴取した。
問322(法規・制度・倫理)
介護保険法における要支援認定に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問323(実務)
当該患者(利用者)に関してこの薬剤師が行うことのうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
322
2→2段階に分類される
3→原則6カ月である
4→予防給付である
323
4→要支援者は特別養護老人ホームに入所することはできない
https://ja.mondder.com/fq?id=5797🔗
問題文正答率:50.00%
問324−325 隣接県において、直下型の地震が発生した。ある薬局においては、医薬品、物品等が床に落ちたものの、調剤室が損壊するなどの復旧工事を要するような大きな被害は生じなかった。しかし震源地周辺の広範囲において、建物の崩壊やライフラインの寸断等、大きな被害が発生し、内閣府には緊急災害対策本部が設置された。
問324(法規・制度・倫理)
この薬局に勤務する薬剤師の地震発生後の活動として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
注)JMAT:日本医師会災害医療チーム
問325(実務)
このような災害への備えとして平時に薬局で準備しておくこととして適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
324
3→処方箋なしに向精神薬を交付することは不適切である
325
4→地方自治体への一任は不適切である
https://ja.mondder.com/fq?id=5798🔗
問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題) 【実務】
問326 55歳女性。159cm、60kg。卵巣がんにて、パクリタキセル、カルボプラチン、ベバシズマブを用いた外来化学療法を施行している。来院日の臨床検査値から判断して、医師はレノグラスチム注100μgを投与して、以下の処方を追加した。
臨床検査値は、体温37.8℃、白血球数2×103個/μL、好中球40%(白血球百分率)、血清クレアチニン値0.64mg/dL、eGFR74.0mL/min/1.73m2であった。
(処方)
セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 5日分
薬剤師はこの処方に疑義を抱いた。薬剤師が行う処方提案として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
患者は発熱性好中球減少症を発症している
ニューキノロン系の抗菌薬が推奨されておりレボフロキサシンは濃度依存性薬剤のため1日1回500mgの投与が適切である
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問題文正答率:50.00%
問327 58歳男性。仕事が忙しくきちんと食事をとれていなかった。2日前から、下肢の筋肉けいれんが頻発するため病院を受診した。血液検査の結果、低カルシウム血症(血清カルシウム値7.0mg/dL)であることが判明し、医師は下記の薬剤を処方した。処方に基づいて調製された輸液のカルシウム濃度(mEq/mL)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、グルコン酸カルシウム水和物の分子式はC12H22CaO14・H2O、分子量は448.4、カルシウムの原子量は40とする。
(処方)
グルコン酸カルシウム注射液8.5%(注) 10mL
生理食塩液 90mL
1日1回 2時間で投与
(注:1アンプル10mL中にグルコン酸カルシウム水和物850mgを含む)
解説・コメント
カルシウムイオンのmEqは物質量*価数*100である
カルシウムイオンの価数は2である
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問題文正答率:50.00%
問328 以下の薬剤の組合せのうち、両薬剤の服用時間をずらすことで併用可能なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→フルオロウラシルの血中濃度上昇に伴い重大な副作用を引き起こすため併用禁忌
4→てんかん発作が誘発されるため併用禁忌
5→ボリコナゾールの血中濃度が著しく低下するため併用禁忌
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問題文正答率:50.00%
問329 術後の鎮痛目的のために使用されたフェンタニル注射液の空アンプル、麻薬施用票、残液の入った持続注入用バルーンポンプが薬剤部麻薬管理者に返却された。ポンプに貼付された薬剤ラベルには、下記の内容が表示されていた。
- フェンタニル注射液0.1mg/2mL 6A(2mL/A)
- ドロペリドール注射液2.5mg/mL 2mL
- ロピバカイン塩酸塩水和物注2mg/mL 286mL
6mL/時間
ポンプ内の残液を取り出したところ、残液量は120mLであった。麻薬帳簿に記載するべき残液中のフェンタニル注射液0.1mg/2mLの量(mL)として正しい値はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
全量 12㎖+2㎖+286㎖=300ml
フェンタニルの量をxとすると
X:120=12:300
X=4.8
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問題文正答率:50.00%
問330 68歳男性。以前より便通の異常を自覚していた。病院を受診し、精査の結果、大腸がんが判明しStageⅣと診断された。病理検査の結果、RAS変異は陰性であった。また、UGT1A1*6のホモ接合体であった。一次治療として、ベバシズマブ+CapeOX(カペシタビン+オキサリプラチン)療法が開始となった。薬剤師が行う薬学的関与として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→高血圧の対策の実施を提案する
4→用量に違いなく使用できる
5→減量が必要となるのはイリノテカンである
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問題文正答率:50.00%
問331 以下のレジメンを肺がん患者(体表面積1.70m2)に適用することになり、薬剤師がミキシングを行うこととなった。1バイアルあたり500mg充填されているペメトレキセド(凍結乾燥品)を使用し、1バイアルあたり20mLの生理食塩液で溶解する場合、ペメトレキセドの1日当たりの投与量(薬液量)として正しいのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
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問題文正答率:50.00%
問332 12歳女児。アレルギー性鼻炎により耳鼻咽喉科を受診したところ、以下の薬剤が処方された。
(処方)
ケトチフェン錠1mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝食後・就寝前 7日分
母親に確認したところ、錠剤を服用できないことがわかり、処方医に疑義照会を行い、ケトチフェンシロップ0.02%への処方変更を提案した。
シロップ剤の1回量及び全量として正しいのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
0.02g:100㎖=1㎎:X
X=5
2回*7日=14回
5㎖*14=70㎖
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問題文正答率:50.00%
問333 薬剤師が、インフリキシマブのバイオ後続品(バイオシミラー)の選定を任された。ある添付文書を読んだところ、有効成分に関する理化学的知見に以下の記載があった。
「インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2]は、遺伝子組換えキメラモノクローナル抗体であり、マウス抗ヒト腫瘍壊死因子αモノクローナル抗体の可変部及びヒトIgG1定常部からなる。インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2]は、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2]は、450個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(k鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。」
インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2]のロット間で、最も差があるのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→タンパク質部分はアミノ酸部分である
2→アミノ酸部分である
3→定常部はアミノ酸部分である
4→H鎖はアミノ酸部分である
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問題文正答率:50.00%
問334 64歳男性。心房細動の診断で初めてワルファリンK錠を処方されて、近所の薬局にその処方箋を持参した。対応した薬剤師は、患者に初回質問表を記入してもらい、その内容は以下のとおりであった。
初回質問票の項目1~6のうち、薬物相互作用の観点からさらに詳しく確認することが必要な項目はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
青汁、クロレラを使用した場合WFに含有されるVK依存性凝固因子生合成阻害作用と拮抗してWFの作用を減弱する
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問題文正答率:50.00%
問335 豪雨災害を受けた地域の避難所に薬剤師が医療チームの一員として派遣された。食中毒が懸念されており、手の消毒を推奨することになった。この避難所には下記の消毒剤が用意されていたが、希釈するための上水が不足していた。希釈をしないで使用できる消毒剤はどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→0.05~0.1%に希釈する
2→1~2%に希釈する
5→0.1~0.5%に希釈する
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問題文正答率:50.00%
問336 クリニカルパスは、患者の状態と診療行為の目標及び評価・記録を含む標準診療計画であり、標準からの逸脱を分析することで医療の質を改善するために用いられる。クリニカルパスの目的に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=5809🔗
問題文正答率:50.00%
問337 6歳男児。体重20kg。歯科診療所で抜歯後、母親がこの男児の処方箋を薬局に持参した。
男児はシロップ剤が苦手のため、母親は粉薬への変更を希望した。薬局にはアセトアミノフェン細粒20%がある。
アセトアミノフェンシロップ2%及び細粒20%の添付文書には、「通常、アセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与する」と記載されている。
本症例に対し、薬剤師が処方医に対して行う対応の中で適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
10~15㎎/kg/回*20kg=200~300㎎/回
2g:100㎖=Xg:8㎖
X=0.16g
20g:100g=0.2g:Y
Y=1g
https://ja.mondder.com/fq?id=5810🔗
問題文正答率:50.00%
問338 73歳男性。かすみ目を訴えて受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(処方)
八味丸エキス顆粒 1回3g(1日9g)
1日3回 朝昼夕食前 14日分
患者によると、以前、薬局で購入した一般用医薬品(第二類医薬品)八味丸が有効だった経験があり、医師にその空き箱を見せて相談したとのことであった。
患者は両薬剤の違いについて気にしていた。八味丸と八味丸エキス顆粒の違いとして適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=5811🔗
問題文正答率:50.00%
問339 37歳男性。身長170cm体重62kg。食道狭窄及び消化管出血のため絶食となり、高カロリー輸液の投与が開始された。他に投与されている薬剤はない。
(処方1)
- 25%ブドウ糖含有の基本輸液700mLバッグ 2バッグ
- 10%アミノ酸含有総合アミノ酸製剤300mLバッグ 2バッグ
- 高カロリー輸液用微量元素製剤2mLアンプル 1アンプル
- 高カロリー輸液用総合ビタミン剤 1バイアル
1日1回 中心静脈より持続点滴 24時間
(処方2)
20%脂肪乳剤100mL 1バッグ
1日1回 末梢静脈より持続点滴 4時間
患者データ Na 131mEq/L、Cl 114mEq/L、K4.4mEq/L、Cr0.9mg/dL、WBC8,000/μL、RBC258万/nL、便潜血(+)
25%ブドウ糖含有の基本輸液、10%アミノ酸含有総合アミノ酸製剤1バッグ当たりのカリウム及びナトリウム量は以下のとおりである。
この処方を監査した薬剤師が、医師に照会すべき内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=5812🔗
問題文正答率:50.00%
問340 がんと診断され手術と化学療法を予定している患者がいる。緩和ケアはいつから始めるのが適切か。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=5813🔗
問題文正答率:50.00%
問341 82歳女性。介護保険施設に入所中に転倒し、大腿骨頚部骨折により病院に入院となった。薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受けた。患者は、アムロジピン、カンデサルタン、レバミピド、アトルバスタチン、センノシドを服用中であった。
既往歴 高血圧症、脂質異常症、便秘症
検査情報 血圧112/62mmHg、心拍数68回/分
LDL-C88mg/dL、HDL-C43mg/dL、TG113mg/dL
薬剤師は、本患者の生命予後に関して、文献のデータを参考に検討した。
降圧剤の多剤併用の有無及び収縮期血圧が患者生存率に及ぼす影響
(出典)Treatment With Multiple Blood Pressure Medications,Achieved Blood Pressure,and Mortality in Older Nursing Home Residents:The PARTAGE Study,JAMA Intern Med.2015;175⑹:989-995より引用改変。
予後の改善が期待できるとして、薬剤師が医師に伝えた次の内容のうち、優先順位が最も高いのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
患者の着目すべきデータは収縮期血圧と降圧剤の剤数である
データより降圧剤を1つ減らすと予後の改善が期待できるためアムロジピンを中止するのが適切である
https://ja.mondder.com/fq?id=5814🔗
問題文正答率:50.00%
問342 42歳男性。数年前からのひきこもりと統合失調症で、以下の薬剤が処方されている。服用回数が多いため、アドヒアランスの観点からリスペリドン細粒1%の1剤に変更したいと処方医から相談を受けた。
(処方)
クロルプロマジン塩酸塩錠50mg 1回2錠(1日6錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
オランザピン細粒1% 1回0.4g(1日0.4g)
1日1回 夕食後14日分
薬剤師は、下記のクロルプロマジン換算値のデータを用い、リスペリドン細粒1%への換算を検討した。
リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)として正しいのはどれ か。1つ選べ。
解説・コメント
必要なリスペリドンの成分量
3+1.6=4.6
一日あたりの製剤量は1:100=4.6:X
X=0.46
https://ja.mondder.com/fq?id=5815🔗
問題文正答率:50.00%
問343 45歳男性。腎移植術2日前よりタクロリムスカプセルを1日1回10mg服用し、術後はタクロリムス注射液を投与されている。この患者におけるタクロリムスのTDMについて適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
3→全血を使用
4→投与開始直後は頻回に血中濃度を測定することが望ましい
5→トラフ値を目標とする
https://ja.mondder.com/fq?id=5816🔗
問題文正答率:50.00%
問344 薬剤師がICUに常駐して業務を行うため、汎用される医薬品について注意点 をまとめることにした。その内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
2→再開できる
4→病態が改善すれば終了できる
5→ロクロニウムは毒薬のため、一緒に保管できない
https://ja.mondder.com/fq?id=5817🔗
問題文正答率:50.00%
問345 75歳男性。骨粗しょう症と脂質異常症の既往があり、アレンドロン酸錠35mgとロスバスタチン錠2.5mgを服用中であった。半年前から残尿感の自覚と尿勢の低下を認めていた。検診で、前立腺特異抗原(PSA)が37.18ng/mLであった。
精密検査の結果、前立腺がんの診断を受け、ホルモン療法が開始された。
(処方1)
リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg 1キット
4週間に1回 皮下注射
主に初回投与初期に出現する副作用はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=5818🔗
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解説・コメント
286
3→中核症状に該当する
4→重症筋無力症の記述である
5→ギランバレー症候群の記述である
287
2→投与を中止するべきである
3→投与を中止するべきである
4→投与を中止するべきである