薬剤師国家試験 過去問 第106回2日目(3) 一般問題(薬学実践問題)
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問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題)【病態・薬物治療、法規・制度・倫理/実務】
問286−287 67歳男性。身長167cm、体重73kg。近医で心臓弁膜症を指摘され、病院で心エコーの検査予定であった。真夏の午前中に庭の草むしりをしていたところ、突然めまいと嘔吐が出現し、その場に倒れた。一緒に作業をしていた妻が救急車を要請し、救命救急センターに搬送された。問診・検査の結果、脳梗塞と診断された。倒れてからの時間経過は以下のとおりである。
- 8:50 草むしり中に転倒
- 10:00 救命救急センターに到着
- 10:25 緊急MRIの実施
- 10:50 脳梗塞と診断
問286(実務)
この患者の脳梗塞急性期に対する治療薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問287(病態・薬物治療)
この患者に前問の治療薬を選択する際に、確認が必要なのはどれか。2つ選べ。
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問題文正答率:50.00%
問288−289 72歳女性。読書中に胸部の違和感が出現し、その直後に目の前が真っ暗になり5秒間程度意識を失った。翌日も、30分に1回くらいの間隔で同様の数秒間の失神発作を繰り返したため、病院に救急搬送された。
搬送時の所見:血圧136/78mmHg、心拍数70拍/分、赤血球数458×104/nL、Hb12.9g/dL、Ht45%、白血球数7,600/μL、血小板数16×104/μL、AST32IU/L、ALT26IU/L、CK(クレアチンキナーゼ)112IU/L、血清クレアチニン値0.6mg/dL、血糖値98mg/dL、Na135mEq/L、K4.1mEq/L
意識消失時に心電図モニターに異常波形(下図)を認め、その際脈拍を触知しなかった。非発作時は意識清明で、心音や呼吸音に異常はない。
問288(病態・薬物治療)
この患者の失神発作が起こった機序として、考えられるのはどれか。1つ選べ。
問289(実務)
家族から、最近、処方薬が変更になったとの情報を得た。そのため、変更された薬物により意識消失が引き起こされた可能性があると考えた。現在、患者は以下の薬剤を服用している。最も疑わしいのはどれか。1つ選べ。
- シベンゾリンコハク酸塩錠100mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後
- カルベジロール錠10mg 1回1錠(1日1錠)
- ワルファリンカリウム錠5mg 1回1錠(1日1錠)
- フロセミド錠40mg 1回1錠(1日1錠)
- ランソプラゾール腸溶性口腔内崩壊錠15mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後
解説・コメント
288
患者は不整脈によって心拍出量が低下して脳血流が障害されたことにより失神発作を起こしたと考えられる
289
QT延長を引き起こす薬物として、抗不整脈薬Ⅰa群、Ⅰc群、Ⅲ群があるため、選択肢1が適切である
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問題文正答率:50.00%
問290−291 68歳男性。30歳時に結核、52歳時に脂質異常症を指摘され、ロスバスタチンを内服中である。2年前に急性心筋梗塞を発症し、その際に出現した心室頻拍と心室細動に対してアミオダロンによる治療が開始され、その後症状は安定していた。本日、呼吸困難のため緊急入院となった。3ヶ月前から食欲がなく、息切れを自覚していた。入院時に発熱はなく、主な検査値は以下のとおりで、白血球数が増加、CRP、LDHが高値を示していた。
(検査値)
血圧102/65mmHg、心拍数100拍/分、SpO293%、Hb12.7g/dL、白血球数10,600/μL、AST26IU/L、ALT21IU/L、LDH184IU/L、eGFR56.3mL/min/1.73m2、CRP14.3mg/dL、QTF(クォンティフェロン)陰性、モニター心電図で異常所見なし
問290(病態・薬物治療)
この患者の病態として、可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
問291(実務)
この患者への対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
290
1→肺炎、気管支炎で生じる
3→COPDの記述である
5→気管支喘息、COPDの記述である
291
3→気管支喘息の治療に用いられる
4→否定的な意見があるので不適切である
5→結核感染の有無を調べるものである
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問題文正答率:50.00%
問292−293 13歳女児。身長127cm、体重23kg。多飲、多尿、口喝と1ヶ月に3kgの体重減少があった。ある朝、全身倦怠感、下痢、嘔吐があり、意識障害となったため母親が救急車を要請し、病院に搬送された。1型糖尿病と診断され入院となった。搬送時の検査データを下に示す。
(検査値)
血糖値770mg/dL、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(4+)、Na132.0mEq/L、K4.2mEq/L、動脈血液ガスpH7.1、HCO3-9.0mEq/L
問292(病態・薬物治療)
この患児の病態及び検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問293(実務)
この患児への初期対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
292
1→2型糖尿病の記述である
2→糖尿病性ケトアシドーシスの可能性がある
3→脂肪分解は促進する
293
1→インスリンの絶対適応のため不適切
3→テタニーに使用される
5→血糖値が上昇しているため不適切
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問題文正答率:50.00%
問294−295 48歳男性。近視でハードコンタクトレンズを使用している。45歳時より眼科でドライアイと診断され、ジクアホソルナトリウム点眼液を処方され、点眼している。ここ数年2~4月頃に発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏と鼻閉の症状が出ていたが、この時期を過ぎると楽になるので経過をみていた。本年2月にこれら症状が悪化し、眼もかゆくなったため、病院を受診し、ビラスチン錠とエピナスチン塩酸塩点眼液が処方され、処方箋をもって来局した。
問294(病態・薬物治療)
この患者の病態として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
問295(実務)
この患者への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
294
1→Ⅰ型アレルギーである
2→スギやブタクサが原因である
4→通年性アレルギー性鼻炎の記述である
295
1→運転に関する規制は受けない
4→5分以上間隔はあける
5→1回につき1滴までである
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問題文正答率:50.00%
問296−297 50歳男性。5年前に病院の循環器内科で僧帽弁閉鎖不全症を指摘され、外来で経過観察中であった。2ヶ月前に歯肉炎のため歯科で処置を行った後、持続性の発熱、全身倦怠感、腰痛及び四肢に点状出血を認めたため、精査目的で入院となった。聴診により心尖部で収縮期雑音が聴取された。また、血液培養によって、Streptococcus salivarius(緑色レンサ球菌の一種)が同定され、薬剤感受性試験を行ったところ、以下のような結果が得られた。
抗菌薬 | MIC(ppm) | 判定 |
---|---|---|
ベンジルペニシリン | ≦0.06 | Sensitive |
メロぺネム | ≦0.06 | Sensitive |
セフトリアキソン | ≦0.06 | Sensitive |
レボフロキサシ | >4 | Resistant |
バンコマイシン | ≦0.25 | Sensitive |
問296(実務)
この患者に投与する抗菌薬と投与期間の組合せとして、適切なのはどれか。1つ選べ。
問297(病態・薬物治療)
この患者の入院時の検査結果として、妥当なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
296
患者は感染性心内膜炎の疑いがあるため、選択肢1が適切である
297
2→遅延ではなく、促進している
3→肝疾患の記述である
5→胸痛などの自覚症状はないため不適切である
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問題文正答率:50.00%
問298-299 成人男性のHIV感染症患者が、発熱や乾性咳嗽の症状を訴え外来受診した。身体所見として、頭痛、嘔吐などの中枢神経症状はなかった。胸部X線検査で、両側びまん性のすりガラス陰影が認められた。この患者のCD4陽性リンパ球数は、120/μLであった。なお下図は、感染時からの経過時間とCD4陽性リンパ球数との関係に、CD4陽性リンパ球数の減少に伴って発症する日和見感染症を示したものである。
問298(病態・薬物治療)
この患者の症状を引き起こした病原体として考えられるのはどれか。1つ選べ。
問299(実務)
この患者の日和見感染症の治療に用いる薬剤として、適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
298
CD4陽性リンパ球数が120であり、胸部X線検査で両側びまん性のすりガラス陰影が認められるためニューモチフスであると考えられる
299
1→帯状疱疹に使用される
2→カンジダ増殖の抑制に使用される
3→トキソプラズマに使用される
5→カンジダに使用される
https://ja.mondder.com/fq?id=6307🔗
問題文正答率:50.00%
問300−301 51歳男性。2年前にStage Ⅳの直腸がんと診断され、抗がん剤による治療が開始された。現在、四次治療中で、医師からがん遺伝子パネル検査※を提案された。「がんの多い家系であり、がんが遺伝であることがはっきりするのは不安で、がん遺伝子パネル検査を受けることについて悩んでいる。」と、担当薬剤師に相談があった。そこで、薬剤師は、認定遺伝カウンセラーに相談することを勧めた。
※ヒトの遺伝子のうち、がんの発生に関わる遺伝子セット(パネル)を一度に解析する検査。同定された遺伝子変異に効果のある抗がん剤が存在すれば、治療に用いることができる。
問300(病態・薬物治療)
この患者のがんが遺伝性である場合、原因となり得る遺伝子として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問301(実務)
認定遺伝カウンセラーが作成した以下の家系図から考えられることとして、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、四角は男性、丸は女性を示す。
解説・コメント
300
2→慢性骨髄性白血病で認められるフィラデルフィア染色体
3→がん抑制遺伝子である
4→肺がん患者で多くみられる
5→ガウデン症候群で認められる
301
1→父方の家系に認められる
2→重複がんは遺伝性のがんを疑う根拠となる
5→規定はない
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問題文正答率:50.00%
問302−303 67歳女性。身長160cm。10年前に右乳がんに対し乳房切除術を施行した。術後3年で骨転移し、経年的に肝、肺にも転移した。骨転移が見つかってから、全身化学療法を実施し、現在はエリブリンによる七次治療中である。7日前にエリブリンの5サイクル目(1サイクル:day1とday8投与、day15休薬)のday1の投与を行った。その後、倦怠感の出現、食欲の低下、歩行困難の進行が認められ、本日、入院となった。疼痛の訴えはない。7日前と本日の体温、体重、主な検査値は下表のとおりである。
体温・体重・検査値の推移
問302(実務)
本日、この患者に行う治療として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問303(病態・薬物治療)
この患者は、がん悪液質が進行していると考えられた。この患者の病態に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
302
1→エリブリンによって無顆粒球症が発症しているので不適切である
3→フィルグラスチムが用いられる
4→フェンタニルの投与は必要ではない
303
5→がん患者では身体活動能力が低下しているので総エネルギー消費量は低下する
https://ja.mondder.com/fq?id=6309🔗
問題文正答率:50.00%
問304−305 17歳男性。2日前、体育の授業でバスケットボールをした際、左臀部の痛みを自覚した後に腫れも出現した。左臀部は硬く腫脹し、筋肉内出血が疑われた。受診時の血液検査結果は以下のとおりであった。
(検査値)
赤血球数375×104/nL、Hb11.2g/dL、Ht35%、白血球数6,800/μL、血小板数38×104/μL、プロトロンビン時間11.0秒(基準値10~14)、活性化部分トロンボプラスチン時間72.0秒(基準対照32.2)、出血時間3分30秒(基準値1.0~5.0分)、AST62IU/L、ALT21IU/L、LDH350IU/L、血清クレアチニン値0.6mg/dL、ADAMTS13抗体陰性、フィブリノゲン・フィブリン分解産物3μg/mL(基準値15)
本例にデスモプレシン注射液の投与を行ったところ、出血症状の改善が認められた。
問304(病態・薬物治療)
この患者で欠乏している血液凝固因子はどれか。1つ選べ。
問305(実務)
欠乏している因子の定期補充療法が開始されることになった。両親と本人に対して、薬の説明や生活上注意すべき点を指導するよう、医師から薬剤師に依頼があった。患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
304
患者は血友病Aを発症していると考えられる
血友病Aでは第Ⅷ因子の活性低下によって出血傾向をきたす
305
1→週2回~3回投与する必要がある
2→2時間以内に投与することが望ましい
4→血友病患者でも予防接種の投与は可能である
予防接種は基本的には皮下注射である
https://ja.mondder.com/fq?id=6310🔗
問題文正答率:50.00%
問306−307 60歳女性。10年前に2型糖尿病の診断を受けた後、インスリン補充療法による薬物治療を行っている。薬剤師が面談したところ、患者は毎月の支払費用を負担に感じていたとのことであった。そこで、医師にインスリングラルギンのバイオ後続品に切り替えることで医療費軽減になることを提案し、医師はバイオ後続品への切り替えを認めた。薬剤師は、このバイオ後続品の添付文書等を確認した上で、患者に説明することになった。なお、併用薬はない。
問306(実務)
このバイオ後続品に切り替えるにあたり薬剤師が説明する内容として正しいのはどれか。2つ選べ。
問307(法規・制度・倫理)
このバイオ後続品は、先行バイオ医薬品の特許期間、再審査期間の終了後に開発されたものである。バイオ医薬品の場合、一般的な化学合成の医薬品とは特性が異なるため、バイオ後続品の製造販売承認申請に必要な資料は、通常の後発医薬品とは異なる。次のうち、後発医薬品の承認申請には不要であるが、バイオ後続品の承認申請に必要になる資料はどれか。1つ選べ。ただし、吸入粉末剤の後発医薬品は例外とする。
解説・コメント
306
3→凍結をさけて、2~8°の遮蔽保存すること
4→主成分は同じであるが添加物は異なる
5→異なる製造業者である
307
バイオ後発品は臨床試験成績に関する資料を含む20種類の資料を必要とする
https://ja.mondder.com/fq?id=6311🔗
問題文正答率:50.00%
問308−309 病院の医薬品情報室の薬剤師が医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)より医薬品の安全性速報を受信した。薬剤師は、その情報をもとに院内での必要な対応を行うとともに、直ちに当該医薬品の使用患者及び使用状況を把握するため電子カルテより使用患者の抽出を行った。
問308(法規・制度・倫理)
「安全性速報」に関する説明として正しいのはどれか。1つ選べ。
問309(実務)
薬剤師が、この病院内で行う措置として適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
308
1→医学用語集のことである
2→緊急安全性情報の記述である
4→医薬品安全性情報報告書の記述である
5→ベネフィットリスクについて分析評価した結果をまとめた報告書のこと
309
1→個人情報のため不適切である
3→情報を得たら、周囲へ周知すべきである
4→医師に相談してから決定する
5→義務付けられていない
https://ja.mondder.com/fq?id=6312🔗
問題文正答率:50.00%
問310−311 81歳男性。以前、ダラツムマブ(遺伝子組換え)の治験に参加していた。この医薬品の製造販売が承認され、薬価収載されるまでの期間に限り、無償提供プログラムがあることを知り、参加することになった。なお、この医薬品の治験では症例数が限られていたことから、製造販売業者が作成した医薬品リスク管理計画(RMP)には、全例を対象にした特定使用成績調査の実施と安全性検討事項としてInfusion reaction、骨髄抑制、感染症が設定されていた。
問310(実務)
本剤投与によって起こりうる副作用を軽減するための処置として適切なのはどれか。2つ選べ。
問311(法規・制度・倫理)
我が国の医療保険制度では、保険で認められている診療に加えて、薬価基準に収載されていない医薬品を使用すると、いわゆる混合診療となり、すべての医療が保険対象外となるのが原則である。しかし、この無償提供プログラムに参加した患者の場合、ダラツムマブの薬剤料以外の医療費については保険外併用療養費制度によって保険給付の対象になる。この無償提供プログラムは、次のどれに該当するか。1つ選べ。
解説・コメント
310
2→副腎皮質ホルモンである
3→骨髄抑制を引き起こす薬剤を使用する際には投与前に確認するべきである
5→B型肝炎ウイルスである
311
薬価基準に収載されていない医薬品を使用する際には評価療養に該当する
https://ja.mondder.com/fq?id=6313🔗
問題文正答率:50.00%
問312−313 34歳女性(患者A)。閉経前早期乳がんの患者。部分切除術後の迅速病理診断の結果によりエストロゲン受容体が陽性、プロゲステロン受容体が陰性、HER2が陰性であった。タモキシフェンクエン酸塩の処方を検討しているため、医師から薬剤師に、患者に対する薬剤の情報提供依頼があった。
問312(法規・制度・倫理)
薬剤師と患者Aの以下の会話において、治療に対する患者の葛藤を要約している薬剤師のコミュニケーションはどれか。1つ選べ。
- 薬剤師
- ①医師からはどの様な説明がありましたか?
- 患者A
- 手術後の抗がん剤治療について薬剤師さんから説明を聞いてと言われました。
- 薬剤師
- ②抗がん剤治療についてどの様にお考えですか?
- 患者A
- 抗がん剤の副作用は怖いと聞いているので心配です。
- 薬剤師
- ③副作用が心配なんですね。
- 患者A
- はい。実はそろそろ子どもが欲しいと思っていたので・・・この治療を受けて妊娠に影響がないのか心配です。
- 薬剤師
- ④この治療が妊娠にどのような影響があるのか心配なんですね。
- 患者A
- はい。でも、もし治療をしないで再発したら家族にも迷惑をかけるので悩んでいます・・・。
- 薬剤師
- ⑤妊娠への影響も心配だけれど治療をしないで再発するのも困る、と悩まれているんですね。
- 患者A
- そうなんです。このお薬で大丈夫でしょうか?
問313(実務)
薬剤師と患者Aの以下の会話において、薬物治療に関する説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 薬剤師
- ⑥タモキシフェンはAさんの症状に合った治療薬だと思います。
- 患者A
- このお薬はいつまで続けなくてはいけないのですか。
- 薬剤師
- ⑦タモキシフェンは再発予防として5年程度飲むことになります。
- 患者A
- そんなに長く飲むのですね。その間は妊娠できないのでしょうか。
- 薬剤師
- ⑧胎児に影響がでる可能性があるので、妊娠を希望される場合はタモキシフェンの内服を中止して1ヶ月以上空けてからになります。
- 患者A
- そうですか・・・。他の抗がん剤はどうなのでしょうか?
- 薬剤師
- ⑨再発予防にはシクロフォスファミドというお薬もありますが、無月経になることがあります。患者A:だから私にはタモキシフェンが合っているということですね。
- 薬剤師
- ⑩そうですね。妊娠時期については生殖補助技術もありますので、ご家族とご相談くださいね。
- 患者A
- はい、よくわかりました。家族ともよく相談してみます。
解説・コメント
312
葛藤とは心の中に相反する動機、欲求、感情などが存在して、そのいずれをとるか迷うこと
そのため選択肢5が適切である
313
3→タモキシフェン終了後は2カ月は避妊期間を設けfるべきである
https://ja.mondder.com/fq?id=6314🔗
問題文正答率:50.00%
問314−315 病院に勤務する薬剤師が参画して、医薬品医療機器等法に基づく承認申請を目的とはしないが、製薬企業から資金提供を受けて、向精神薬の有効性・安全性を確認する介入試験を実施することになった。製薬企業から経済的支援を受けていた場合、科学的に問題のある研究を行うのではないか、という「疑い」が生じる可能性がある。
問314(法規・制度・倫理)
この介入試験において、研究者である薬剤師が遵守すべき関連法令や指針に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
問315(実務)
この研究に参画した薬剤師が、研究の信頼性を確保するため行う対応として、適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
314
臨床研究法の目的は臨床研究の手続、認定臨床研究審査委員会による審査意見業務の適切な実施のための措置、臨床研究に関する資金等の提供に関する情報の公表の制度等を定めることにより臨床研究の対象者をはじめとする国民の臨床研究に対する信頼の確保を図ることを通じてその実施を推進し、もって保健衛生の向上に寄与すること
315
選択肢2~4に関しては、研究の信頼性を確保することにはつながらない
5は研究の信頼性を確保するために行う対応として不適切である
https://ja.mondder.com/fq?id=6315🔗
問題文正答率:50.00%
問316−317 新人薬剤師の導入研修で、以下の処方を題材として提示した。患者は、2歳女児。体重12kg。各成分の添付文書等による1回の適正使用量(成分量)は【表1】のとおりとする。
- (処方)
- テオフィリンドライシロップ20% 1回0.90g(1日1.80g)
- 1日2回 朝食後・就寝前 5日分
- クラリスロマイシンドライシロップ10% 1回0.60g(1日1.20g)
- 1日2回 朝夕食後 5日分
- 耐性乳酸菌製剤散100% 1回0.28g(1日0.84g)
- 1日3回 朝昼夕食後 5日分
- カルボシステインドライシロップ50% 1回0.24g(1日0.72g)
- 1日3回 朝昼夕食後 5日分
- クレマスチンドライシロップ0.1% 1回0.90g(1日1.80g)
- 1日2回 朝夕食後 5日分
【表1】1回の用量(成分量)
テオフィリン | 1回量 4mg/kg |
---|---|
クラリスロマイシン | 1回量 5mg/kg |
耐性乳酸菌製剤散 | 1回量 23mg/kg |
カルボシステイン | 1回量 10mg/kg |
クレマスチン | 1回量 16μg/kg |
問316(実務)
用量が適切でないため疑義照会すべき薬剤はどれか。2つ選べ。
問317(法規・制度・倫理)
この処方どおりに薬剤を提供した後に疑義に気が付き、医師に照会した結果、用量が適切ではないことが判明した場合、薬剤師がとるべき対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
316
1→1回0.24gが適切である
5→1回0.192gが適切である
317
1→健康被害を生じることがあるため、服用を中止させることが大事である
https://ja.mondder.com/fq?id=6316🔗
問題文正答率:50.00%
問318−319 75歳男性。1年前から、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症と不眠症のため、近医を受診し、前回同様の以下の薬剤が処方された。患者のお薬手帳には、3日前に初めて受診した別の泌尿器科から処方された薬が記載されていた。薬剤師が患者の家族に確認をしたところ、一昨日から、特に午前中にぼんやりしていることが多く、最近は物忘れが目立つため、認知症を発症したのではないかと心配していた。
- (処方)
- ロサルタンカリウム錠100mg 1回1錠(1日1錠)
- ヒドロクロロチアジド錠12.5mg 1回1錠(1日1錠)
- ロスバスタチン錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
- フェブキソスタット錠40mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 28日分
- ブロチゾラム錠0.25mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 就寝前 28日分
- (お薬手帳)
- タムスロシン塩酸塩口腔内崩壊錠0.2mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 夕食後 14日分
- エスゾピクロン錠1mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 就寝前 14日分
問318(実務)
この患者に薬剤師が行った対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
問319(法規・制度・倫理)
この患者に対し、調剤を行うにあたり薬剤師が行った対応のうち、薬剤師法に基づいて処方箋に記入しなければならないとされているのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
318
2→医療機関ごとに分けることは不適切であり1冊にまとめることが大事である
319
処方箋に記入する事項
調剤済の旨、調剤年月日、調剤した薬局などの名称および所在地、処方医などの同意を得て処方箋に記載されている医薬品を変更して調剤した場合はその変更内容、疑義紹介を行った場合はその回答の内容
https://ja.mondder.com/fq?id=6317🔗
問題文正答率:50.00%
問320−321 薬局において、以下の「かぜ薬4-②」(薬局製造販売医薬品)を販売した。その翌日、購入者から、10歳の息子が今朝この薬を服用して30分後くらいから呼吸が苦しくなり意識が薄らいできたとの電話相談があった。購入者は、購入後初めてこの医薬品を使用したとのことであった。なお、この医薬品の製造後、最初に販売したのがこの購入者であり、他の購入者はいなかった。
- 日本薬局方 アセトアミノフェン 0.36g
- 日本薬局方 エテンザミド 0.9g
- 日本薬局方 クロルフェニラミンマレイン酸塩散 0.0075g
- 日本薬局方 dl-メチルエフェドリン塩酸塩散 0.6g
- 日本薬局方 ジヒドロコデインリン酸塩散1% 2.4g
- 日本薬局方 デンプン 適量
- ――――――――――――――――――――――――――――
- 全量 6.0g
用法・用量
1回量を次のとおりとし、1日3回、食後服用する。
- 大人(15才以上) 1包2.0g
- 11才以上15才未満 大人の2/3
- 7才以上11才未満 大人の1/2
- 3才以上7才未満 大人の1/3
- 1才以上3才未満 大人の1/4
問320(実務)
薬剤師の対応として適切でないのはどれか。1つ選べ。
問321(法規・制度・倫理)
その後、販売したこの医薬品について調査を行ったところ、一部の成分の投入量を誤って製造していたことが判明したため、薬剤師は薬局の製造物責任の検討を行った。製造物責任に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
320は便宜上1を正解としましたが解なしとなっていました。
321
2→欠陥とは通常有するべき安全性を欠けていること
3→過失を立証する必要はない
4→医薬品における欠陥とは製品を流通に置いた時点における科学、技術水準で求められる安全性を欠いていること
5→時効はある
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問題文正答率:50.00%
問322−323 58歳男性。不眠のため心療内科を受診し、以下の処方箋を持って保険薬局を訪れた。薬剤師がゾルピデム錠の添付文書を確認したところ、ゾルピデム錠は向精神薬であり、医療保険制度上、30日の処方日数の上限があることが判明した。
- (処方)
- ゾルピデム錠5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 就寝前 60日分
問322(実務)
今回のゾルピデム錠の処方に関し、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
問323(法規・制度・倫理)
我が国の医療保険制度において、向精神薬以外にも、長期投与に注意を要するために、処方日数の上限が設けられている医薬品はどれか。2つ選べ。
解説・コメント
322
2→疑義紹介は必要である
4→この場合における分割調剤はできない
5→60日分の処方箋を発行するように疑義紹介を行う
323
2.3.4→上限はない
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問題文正答率:50.00%
問324−325 震度7の地震が発生した。避難所では、臨時の診療所が開設されており、薬剤師が災害救助要員として参加した。この地域では、吐き気や咽頭痛の症状と共に微熱や悪寒がみられるというウイルス感染症が流行し始めていた。この感染症について、避難者の間ではSNS(Social Networking Service)などで、不正確な感染対策の噂が広まっていた。
問324(法規・制度・倫理)
避難者から「感染対策について色々な噂を聞いて不安になった」と相談を受けた薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
問325(実務)
その後、このウイルスはノロウイルスであることが判明した。この薬剤師の感染対策に関する対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
324
薬に関する相談以外にも柔軟に答える必要がある
325
1→人体には使用しないこと
3→消毒薬として使用しないこ
5→殺菌作用が弱まるため、配合しないこと
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問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題)【実務】
問326 次の薬物とその薬物が用いられる疾患又は治療の組合せのうち、用量調節に際して血中濃度を測定することが推奨されているのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→関節リウマチに使用する場合には血中濃度を測定することは推奨されていない
3→バンコマイシンは注射剤の際に血中濃度を測定するべきであり、今回は散財のため不要である
5→用量調整の場合に血中濃度の測定は不要である
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問題文正答率:50.00%
問327 院内医療チームとそのチームにおける薬剤師の役割の組合せのうち、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→医師が担当する
2→臨床検査技師が担当する
3→医師、看護師、臨床検査技師が担当する
5→医師が担当する
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問題文正答率:50.00%
問328 電解質輸液の特徴に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
3→低張電解質である
4→細胞外液および細胞内液両方への水補給が期待できる
5→等張電解質液である
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問題文正答率:50.00%
問329 特にリスクの高い薬物とその注意点又は特徴の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→心臓移植後の免疫抑制療法には使用されない
3→2型糖尿病に対する第一選択薬である
4→6時間以内に使用しなければいけない
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問題文正答率:50.00%
問330 32歳男性。双極性障害の患者。調剤薬の交付時には、いつも妻が横に付き添っている状況であった。今回、衝動コントロールが効かない状態になることがあり、次回の予約診察日より前に受診し、以下の処方が追加された。服薬指導の内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- (処方)
- ジプレキサRザイディスR錠(注)2.5mg 1回1錠
- 不穏時 5回分(5錠)
- (注:オランザピン口腔内崩壊錠)
解説・コメント
1→口腔粘膜からの吸収を期待できるものとして、舌下錠、ガム剤、バッカル錠がある
2→吸湿性があるため、使用直前に取り出す
4→食事のタイミングによらずに服用可能である
5→錠剤と比べて柔らかいため、ゆっくりと押し出す必要がある
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問題文正答率:50.00%
問331 フルオロウラシル(5-FU)のバイアル製剤(1,000mg、20mL)から、5-FUを600mg採取する際、薬液採取の手技として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→20mlのルアーロックシリンジを準備しておく
3→バイアル内を陰圧にする必要があるため、先にバイアルの薬液を吸引する
4→薬液量を軽量する際には、シリンジ内にエアが含まれない状態で軽量する必要がある
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問題文正答率:50.00%
問332 63歳男性。体重60kg。症候性の急性低ナトリウム血症(血清ナトリウム濃度108mEq/L)のため、医師より3%高張食塩水により一定時間内に血清ナトリウム濃度を120mEq/Lまで上昇させる必要があると判断された。3%高張食塩水の必要量(mL)に最も近い値はどれか。1つ選べ。なお、ナトリウムの必要量の計算において、以下の関係式が成り立つとする。
式:
Na必要量(mEq)=(目標血清Na濃度-現在の血清Na濃度)×体内水分量(L)
ここで、濃度の単位はmEq/Lである。また、体内水分量は体重の60%、3%高張食塩水のナトリウム濃度は0.513mEq/mLとする。
解説・コメント
Na必要量
(120-108)*36
=432
432/0.513=842.10
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問題文正答率:50.00%
問333 フェンタニルクエン酸塩注射液を投与開始から10分後、担当医が別の患者に誤って投与されていることに気づき、すぐに投与を中止した。その後、麻薬管理者がこの麻薬の誤投与に対して行う届出に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
麻薬の誤投与は紛失に該当する
そのため麻薬事故届が必要となる
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問題文正答率:50.00%
問334 72歳男性。体重60kg、身長165cm。薬局に処方箋を持参した。患者から力が入りにくくなったとの訴えがあったため、対応した薬剤師は血液検査のデータを確認した。
検査値:赤血球数350×104/μL、Hb13.5g/dL、白血球数4,200/μL、血小板数15×104/μL、HbA1c5.6%(NGSP値)、Scr1.4mg/dL、eGFR42.6mL/min/1.73m2、ALT42IU/L、AST30IU/L、ALP100IU/L、T-Bil0.5mg/dL
- (処方1)
- 酸化マグネシウム錠500mg 1回2錠(1日6錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 14日分
- (処方2)
- ファモチジン塩酸塩錠10mg 1回1錠(1日2錠)
- プレガバリンカプセル150mg 1回1カプセル(1日2カプセル)
- 1日2回 朝夕食後 14日分
- (処方3)
- シタグリプチンリン酸塩錠25mg 1回1錠(1日1錠)
- バルサルタン錠40mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 14日分
疑義照会すべき内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
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問題文正答率:50.00%
問335 調剤については人が関与する限りミスを避けることができない。その原因を分析し、対策を講じることで、発生を減らさなければならない。調剤ミスを防止するための取組について、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6330🔗
問題文正答率:50.00%
問336 成人になって気管支ぜん息を再発した患者に対して、フルチカゾンプロピオン酸エステルドライパウダーインヘラーによる治療が、1年前に開始された。医師による診察前の薬剤師外来で、「ぜん息症状のコントロールはできているが、しゃがれ声がだんだんひどくなってきた。」と相談を受けた。吸入後のうがいはしっかりとできていることから、副作用軽減のために、医師に処方変更を提案することになった。提案する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6331🔗
問題文正答率:50.00%
問337 眼瞼痙れんの診断によりA型ボツリヌス毒素製剤の治療が開始となった。そこで、使用経験のある薬剤師が未経験の薬剤師に、その薬剤調製時の注意事項について指導することになった。本剤の取扱いについて、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→5度以下の冷所に保存する
2→3日以降は効果が期待できないため使用しないこと
5→効果が減弱することがある
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問題文正答率:50.00%
問338 75歳男性。PS1、HER2陰性、切除不能進行・再発胃がんに対して一次治療としてカペシタビン+シスプラチン併用療法を施行するも無効であった。二次治療としてイリノテカン単独の化学療法を行うことになった。外来化学療法を受ける患者に対する薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
2→エタノールは含まれていないため、車の運転は可能である
3→SN-38は肝の代謝酵素であるUDP-グルクロン酸転移酵素のUGT1A1に遺伝子多型をもつひとでは代謝が遅延し好中球減少の発現が高くなる
4→投与前および投与後に説明する必要がある
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問題文正答率:50.00%
問339 78歳男性。てんかん発作の予防のために以下の処方による治療を受けていた。
- (処方)
- デパケンR錠(注1)200mg 1回2錠(1日4錠)
- 1日2回 朝夕食後 14日分
最近、嚥下能が低下してきたことから、デパケンシロップ(注2)5%を1日3回服用する処方へ変更することになった。
(注1:バルプロ酸ナトリウム200mgを含有する徐放性製剤
注2:バルプロ酸ナトリウム5%を含有するシロップ剤)
シロップ剤の1回量を、賦形剤を加えて最小の整数(mL)にする場合、14日分の賦形剤の量(mL)として最も適切なのはどれか。1つ選べ。なお、製剤間でバイオアベイラビリティは同等であるとする。
解説・コメント
800㎎/日÷50㎎/㎖=16㎖/日
2㎖/日*14日=28㎖
https://ja.mondder.com/fq?id=6334🔗
問題文正答率:50.00%
問340 52歳男性。急性腎不全で入院しており、重症のため高カロリー輸液療法を実施することになった。ブドウ糖含有率50%の基本液1,000mL、脂肪乳剤(ダイズ油20%)200mL、10%総合アミノ酸輸液500mL、高カロリー輸液用微量元素製剤2mL、総合ビタミン製剤5mLを投与する場合の非タンパク質性カロリー(kcal)/窒素(g)比(NPC/N比)はいくらか。1つ選べ。
ただし、アミノ酸の窒素含有率を16%、脂肪乳剤200mLのエネルギーは400kcalとする。
解説・コメント
1000㎖*0.5g/㎖=500g
500g*4kcal/g=2000kcal
NPC=2000+400=2400
500㎖*0.1g/㎖=50g
50g*0.16g/g=8g
NPC/N=2400kcal/8g=300
https://ja.mondder.com/fq?id=6335🔗
問題文正答率:50.00%
問341 73歳男性。身長168cm、体重51kg。食欲不振、不眠、軟便の訴えがあった。本日患者宅を訪問し、フィジカルアセスメントを実施した。四肢は温かく、明らかな口腔内の乾燥や脱水の症状はなかった。呼吸回数は20回/分、血圧は120/75mmHg、脈拍は110回/分であった。現在の処方及び血液検査結果は以下のとおりであった。医師への提案として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- (処方)
- テオフィリン徐放錠200mg 1回1錠(1日2錠)
- 1日2回 朝食後・就寝前 30日分
- シムビコートタービュヘイラー60吸入用(注) 1本
- 1回1吸入(1日2回) 朝就寝前 吸入
(注:ブデソニド及びホルモテロールフマル酸塩水和物を含有する吸入粉末剤。1吸入で、ブデソニドとして160μg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として4.5μgを吸入できる)
(血液検査結果)
BUN17.2mg/dL、血清クレアチニン値0.82mg/dL、AST24IU/L、ALT15IU/L、総ビリルビン1.07mg/dL、血清アルブミン3.1g/dL、コリンエステラーゼ(ChE)240U/L
解説・コメント
1→喘息症状の悪化は考えられないため不適切である
2→テオフィリンの休薬を優先すべきである
4→テオフィリンの休薬を優先すべきである
5→テオフィリンの血中濃度が上昇することがあるので不適切である
https://ja.mondder.com/fq?id=6336🔗
問題文正答率:50.00%
問342 30歳男性。眼に違和感があり近医を受診したところ、麦粒腫と診断され、下記処方箋を持って来局した。
- (処方)
- オフロキサシン眼軟膏0.3% 3.5g
- 1回適量 1日3回 朝昼夕 下眼瞼に塗布
薬剤師が患者に説明する眼軟膏の使用方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6337🔗
問題文正答率:50.00%
問343 35歳女性。仕事が忙しく、差し込むような胃痛が時々起こるため、近隣の薬局を訪れ薬剤師にお薬手帳を見せて相談した。薬剤師が手帳を確認したところ、半年前からフェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合錠(朝夕空腹時服用)、エソメプラゾールカプセル20mg(夕食後服用)が処方され、女性はこれらの薬剤を指示どおりに服用していた。薬剤師は、薬局に常備している一般用医薬品の中からこの女性に提供する医薬品を選択した。この薬剤師が選択した最も適切な一般用医薬品の成分はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→PPIとH₂ブロッカーは原則併用しない
2→総合感冒薬のため不適切である
3→患者の症状に適していないため不適切である
5→フェキソフェナジン塩酸塩、塩酸プソイドエフェドリン配合錠と水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウム相互作用としてフェキソフェナジンの作用が減弱するため、併用注意となっている
https://ja.mondder.com/fq?id=6338🔗
問題文正答率:50.00%
問344 55歳男性。近医で高血圧と診断され、処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
アムロジピン錠5mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
この男性に服薬指導を行ったところ、「この薬は飲み始めてからどれくらいで効いてくるのか」と質問された。薬剤師は添付文書を参照し、次に示す薬物動態パラメータを得た。
この薬物が安定な効果を表すまでに必要なおおよその日数として、最も近い値はどれか。1つ選べ。なお、アムロジピンは血中濃度が定常状態になった時点から安定な効果を表すものとする。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6339🔗
問題文正答率:50.00%
問345 医療従事者の院内感染対策に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
2→必ず手指消毒は必要である
3→サージカルマスクでも予防は可能である
4→N95マスクを着用する必要がある
https://ja.mondder.com/fq?id=6340🔗
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解説・コメント
286
1→脳梗塞発症から14日以内に投与すると出血リスクが上昇するため不適切である
3→患者は心原性脳塞栓症が疑われるため不適切である
4→DICに用いられる
5→脳梗塞発症から14日以内に投与すると出血リスクが上昇するため不適切である
287
発症後4.5時間以内の患者
頭蓋内出血の有無 この2点を確認することが大切である