薬剤師国家試験 過去問 第107回2日目(3) 一般問題(薬学実践問題)
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問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題)【病態・薬物治療、法規・制度・倫理/実務】
問286−287 68歳女性。54歳の頃、精神科でうつ病と診断され2年間ほどセルトラリン塩酸塩錠を服用し、回復した。10年前(58歳時)に内科でパーキンソン病と診断され、レボドパ250mg・カルビドパ配合錠(1日5錠、朝2錠、昼1錠、夕2錠)で治療を開始した。3年前(65歳時)から薬の作用時間が短縮し、服用後時間が経つと安静時振戦や運動緩慢など症状の悪化が見られた。舌突出・異常運動、じっとしていられないなどの症状は出現していなかった。服用回数を5回に分割したところ症状は落ち着いた。
問286(病態・薬物治療)
服用回数を分割する前に、患者に出現していた症状はどれか。1つ選べ。
問287(実務)
この患者は、その後、薬を頻回に内服することを考えると気分がすぐれなくなり、うつ病が再発したため、2年前(66歳時)から精神科でセルトラリン塩酸塩錠の服用を再開した。2ヶ月ほど前から、3年前(65歳時)のような症状が起こるようになったと、内科の主治医に相談があった。主治医は、新しく薬物を追加することを検討している。現在の処方は以下のとおりである。
- (処方1)
- レボドパ250mg・カルビドパ配合錠 1回1錠(1日5錠)
- 1日5回 起床時、10時、14時、18時、22時28日分
- (処方2)
- セルトラリン塩酸塩錠50mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 28日分
この患者に追加する薬物として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
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問題文正答率:50.00%
問288−289 28歳女性。病院で受付事務の仕事をしている。半年前から起床時の体のこわばりや、手足の関節の痛みを意識するようになった。市販の鎮痛薬を飲んでいたが、徐々に増悪したため、近くの整形外科を受診したところ、関節リウマチと診断された。メトトレキサートでの治療を開始したが、症状は改善しなかった。アダリムマブの自己注射を追加することになり、自己注射について薬剤師の指導を受けるように医師から言われ来局した。
患者の検査値等は以下のとおりである。
赤血球数280×104/μL、白血球数8,000/μL、血小板数12×104/nL、CRP2.8mg/dL、血清クレアチニン値0.7mg/dL、HbA1c5.2%(NGSP値)、胸部X線異常なし。
問288(実務)
薬剤師が患者に行う指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問289(病態・薬物治療)
アダリムマブの自己注射を開始後、関節リウマチの症状は軽快して、患者は大変喜んでいたが、約6ヶ月後、次第に湿性の咳と全身倦怠感が出現するようになった。
(検査値及び所見)
赤血球沈降速度30mm/h(基準値3~15)、CRP1.0mg/dL、HbA1c5.4%(NGSP値)、インターフェロンガンマ遊離試験 陽性
この状況に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
288
2→違う場所に打つ
4→アダリムマブは免疫抑制作用を有するため風疹を発症することがあるため接種しなようにすること
5→毎日ではなく週1~2かけて服用する
289
1→結核の感染および発症が疑われる
2→HbA1cが基準値内のため発症しているとは考えにくい
4→リファンピシン イソニアジドを用いて治療を行う
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問290−291 58歳男性。身長162cm、体重88kg。10年前から健康診断で、高血圧及び高血糖を指摘されていたが放置していた。喫煙歴30年(1日10本程度)、20歳ごろよりビール大びん2本と日本酒1合程度をほぼ毎日飲酒していた。数ヶ月前より、全身倦怠感が次第に強くなってきているのを自覚していたが、本日、外出中に駅の階段で動けなくなり、救急搬送された。
(来院時の所見及び検査値)
意識は清明であり、四肢に運動・感覚障害は認めない。血圧190/110mmHg、心拍数72拍/分、AST210IU/L、ALT150IU/L、γ-GTP175IU/L、血清クレアチニン値0.71mg/dL、血清浸透圧300mOsm/L、血糖値310mg/dL、HbA1c10.5%(NGSP値)、尿糖(3+)、尿中アルブミン正常、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(3+)、浮腫(-)
問290(病態・薬物治療)
この患者に起きている状況として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
問291(実務)
上記患者は、1ヶ月の入院加療後退院し、以下の処方で通院治療を続け、3年が 経過した。
- (処方1)
- メトホルミン塩酸塩錠500mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 28日分
- (処方2)
- シタグリプチンリン酸塩水和物錠50mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 28日分
- (処方3)
- アムロジピン錠10mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 28日分
運動療法及び食事療法も指導されたとおり実践しており、処方された薬剤は指示どおり服薬していたが、飲酒はやめられないと話している。今回の検査で以下の結果となり、再教育のため入院となった。
(所見及び検査値)
入院時体重68kg、血圧140/85mmHg、心拍数70拍/分、AST35IU/L、ALT42IU/L、γ-GTP162IU/L、血清クレアチニン値2.6mg/dL、空腹時血糖値180mg/dL、HbA1c8.2%(NGSP値)、尿糖(+)、尿蛋白(2+)、尿中ケトン体(-)、下肢浮腫(-)
この患者に対する処方提案のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
290
2→突発的な頭痛、嘔吐、意識障害を認める
3→血清クレアチニン値0.71㎎/dl 尿中アルブミン正常 尿蛋白(-)から糖尿病性腎症を引き起こしているとは考えにくい
4→血糖値310㎎/dl 血清浸透圧300mOsm/lより高浸透圧高血糖症候群は引き起こしているとは考えにくい
291
1→乳酸アシドーシスを引き起こすことがある
3→浮腫が認められる場合に使用する
5→1日の最大投与量は10㎎のため増量は不適切である
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問292−293 43歳男性。基礎疾患はない。海外に単身赴任中。一時帰国した3日後の夕食時に体調がすぐれず、早めに就寝した。翌朝から39℃の発熱と発疹を認め、近医を受診し、風しんと診断された。
家族の風しん罹患歴、予防接種歴は以下のとおりである。
問292(病態・薬物治療)
この患者に関する記述として、考えられるのどれか。2つ選べ。
問293(実務)
この患者への対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
292
1→帰国前には感染していたと考えられる
2→RNAウイルスである
5→発熱は2~3日続く
293
1→事前に情報を伝えておく必要がある
4→妊娠中は禁忌である
5→3回目の接種は必要ない
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問294−295 62歳男性。身長161cm、体重58kg。半年ほど前から腋窩のしこりに気づいていたが、徐々に増大してきた。1ヶ月前よりだるさと38℃の発熱が継続し、朝起きたときに下着が濡れているほどの汗をかくようになった。体重も減少してきたため、心配になって病院を受診した。患者の検査値等は以下のとおりである。
(検査値及び所見)
AST51IU/L、ALT38IU/L、LDH2,543IU/L、γ-GTP224IU/L、血清クレアチニン値 1.62mg/dL、尿酸8.4mg/dL、血清Na136mEq/L、血清K4.5mEq/L、血清Ca10.0mg/dL、血清P3.0mmol/L、血清アルブミン4.0g/dL、HbA1c5.8%(NSGP値)、白血球数15,000/μL、赤血球数250×104/nL、Ht35%、腋窩の腫瘍径は5cm
精査の結果、悪性リンパ腫と診断されたが、リンパ節生検でリード・ステルンベルグ(Reed-Sternberg)細胞などの巨細胞は確認されなかった。
問294(病態・薬物治療)
この患者の病態及び検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問295(実務)
この患者は入院してR-CHOP療法を施行することになった。
治療を開始する前の薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
294
3→血清カルシウム値は基準値内のため骨破壊が進んでいる可能性は低い
4→フィラデルフィア染色体は慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病で認められる
5→多発性骨髄腫の腎障害の原因となる
295
4→上限は設定されていない
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問296−297 54歳男性。既往歴なし。咳と嗄声が継続していたが、血痰を認めたため近医を受診した。胸部X線で右肺腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診した。精査の結果cT2N3M1b Stage Ⅳ Aの非小細胞肺がん(腺がん)と診断された。パフォーマンスステータス(PS)1。治療薬選択にあたり、遺伝子検査が実施された。EGFR遺伝子変異(陰性)、ALK遺伝子転座(陰性)、ROS1遺伝子転座(陽性)、BRAF遺伝子変異(陰性)、PDL-1≧50%。
患者に喫煙歴はなく、機会飲酒のみ。就学中の子供がいるため、外来通院治療を希望している。
問296(実務)
この患者の一次治療薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問297(病態・薬物治療)
この患者の病態及び治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
296
1→EGFR遺伝子変異性の非小細胞肺がんに用いる
3→EGFR遺伝子変異性の非小細胞肺がんに用いる
5→ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに用いる
297
1→前立腺がんの記述である
3→患者は後天的に生じた遺伝子のため子孫に遺伝しない
5→根治は困難である
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問題文正答率:50.00%
問298−299 62歳女性。身長153cm、体重56kg。動悸及び息切れを自覚し、近医を受診したところ非弁膜症性心房細動と診断され、以下の処方で治療を開始することになった。患者の検査値等は以下のとおりである。
- (所見及び検査値)
- 血圧140/86mmHg、心拍数160拍/分、脈拍数90拍/分、AST23IU/L、ALT28IU/L、eGFR40mL/min/1.73m2
- (心電図)
- RR間隔不規則、P波消失、f波出現
- (処方1)
- ワルファリンカリウム錠1mg 1回2錠(1日2錠)
- 1日1回 朝食後 14日分
- (処方2)
- ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 14日分
問298(病態・薬物治療)
治療薬の処方意図として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問299(実務)
3ヶ月経過後、患者が処方箋を持って来局した。処方が以下の内容に変更されていた。
- (処方1(変更後))
- ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル110mg
- 1回1カプセル(1日2カプセル)
- 1日2回 朝夕食後 14日分
- (処方2)
- ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 14日分
処方内容の変更について薬剤師が患者に確認したところ、以下の答えが返ってきた。「薬の量を決めるために検査を繰り返していたが、主治医から食事について質問され、時折青汁を飲んでいることを伝えたところ、薬を変えることになった。」患者の所見及び検査結果は以下のとおりである。
(所見及び検査値)
血圧130/85mmHg、心拍数120拍/分、脈拍数75拍/分、AST25IU/L、ALT26IU/L、eGFR35mL/min/1.73m2、PT-INR2.3
今回の処方変更について、薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
298
WFは脳塞栓症の予防を目的としておりビソプロロールフマル酸は心拍数の調整を目的として使用される
299
1→薬を変更する際にはPT-INRを測定する必要がある
3→ワルファリンカリウムの記述である
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問題文正答率:50.00%
問300−301 72歳男性。S状結腸穿孔により腹膜炎を発症し、敗血症性ショックの診断で集中治療室(ICU)に入室となった。人工呼吸器管理下でノルアドレナリン注射液、ドブタミン塩酸塩注射液及び注射用メロぺネムを使用していたが、皮下出血、血小板数の低下、プロトロンビン時間の延長及びフィブリノゲンの低下が観察され、敗血症性播種性血管内凝固症候群(DIC)と診断された。DIC診断に伴い、未分画ヘパリンおよびガベキサートの投与が開始された。開始後は活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の延長が認められたが、数日後APTTの延長が乏しくなった。現在の所見及び検査値は以下のとおりである。
(所見及び検査値)
体温37.6℃、脈拍数92拍/分、呼吸数22回/分、赤血球数500×104/μL、白血球数14,500/μL、血小板数6.1×104/μL、CRP7.8mg/dL、アンチトロンビン活性62%、APTT18.1秒(基準対照32.2)、フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)20.4μg/mL(基準値<5)
問300(病態・薬物治療)
この患者に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
問301(実務)
今後の治療について、医師よりICU担当薬剤師に意見を求められた。適切な提案はどれか。2つ選べ。
解説・コメント
300
1→増加している
2→出血リスクを低下させる
4→予後不良な疾患のため可能性は高い
301
1→トラネキサム酸はDICの患者に使用すると血栓形成を引き起こすため使用しない
4→血中赤血球不足の際に使用する
5→DICには用いられない
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問題文正答率:50.00%
問302−303 59歳男性。B型肝炎ウイルス(HBs抗原)陽性であったが症状もなく長年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したところ、非代償性肝硬変と診断され、緊急入院となった。下肢にむくみを認めているが、食事の摂取は可能である。入院時の検査値と入院後の処方は以下のとおりである。
- (検査値)
- AST26IU/L、ALT27IU/L、血清クレアチニン値1.2mg/dL、総タンパク6.0g/dL、血清アルブミン2.4g/dL、LDL-C38mg/dL、プロトロンビン時間(PT)19.8秒、総ビリルビン1.0mg/dL、直接ビリルビン0.6mg/dL
- (処方1)
- ラミブジン錠100mg 1回1錠(1日1錠)
- フロセミド錠20mg 1回1錠(1日1錠)
- スピロノラクトン錠25mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 3日分
- (処方2)
- ウルソデオキシコール酸錠50mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 3日分
- (処方3)
- 酸化マグネシウム錠330mg 1回2錠(1日6錠)
- ラクツロースゼリー分包16.05g/包 1回1包(1日3包)
- 分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤20g/個 1回1個(1日3個)
- 1日3回 朝昼夕食後 3日分
問302(病態・薬物治療)
入院時、この患者に起こっていることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
問303(実務)
この患者に対するアセスメントの内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
302
2→低下する
3→低下する
5→上昇する
303
1→B肝由来の肝硬変が悪化するため治療は必要である
3→正常に機能していない
5→食事による摂取も必要である
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問題文正答率:50.00%
問304−305 薬剤師が病院薬剤部内の勉強会で、ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬Aの心保護作用について発表することになり、以下の文献を入手した。
動脈硬化性心疾患を有する、または、動脈硬化性心疾患リスクが高い2型糖尿病患者を対象に、「A投与群」、「A非投与群」の2群に無作為に割り付けし、心血管死または心不全による入院を主要評価項目として検討したところ、以下の結果を得た。
発生率は1,000人年(注)当たりの発生数を示す。
(注)1人を1年間観察した場合、1人年に相当する。
New England Journal of Medicine,380,347-357,2019より一部抜粋・修正
問304(病態・薬物治療)
この解析に用いられた統計手法として、適切なのはどれか。1つ選べ。
問305(実務)
薬剤師が勉強会で説明する内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
304
1→2群の数値データの平均値に差があるかを検定するもの
2→対応のない2群の順序データに差があるかを検定するもの
3→3群以上の順序データに差があるかを検定するもの
5→複数の数値データから1つの数値データを解析するもの
305
1→真のエンドポイントを用いる
3→17%である
5→複合項目のリスクを減少させるかどうかの判断はできない
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問題文正答率:50.00%
問306−307 60歳男性。息切れ、倦怠感が継続するため検査したところ、フィラデルフィア染色体陰性の急性リンパ性白血病と診断され、以下の化学療法を施行した。担当薬剤師が患者から「手や足がピリピリとしびれ、物がつかみづらい」との訴えを受け、副作用が疑われた。
問306(実務)
この化学療法で用いられた医薬品のうち、この患者が訴えた症状を引き起こす可能性のあるのはどれか。1つ選べ。
問307(法規・制度・倫理)
その後、この患者は歩行困難となり、化学療法による副作用と疑われた。この場合の薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
306
1→出血性膀胱炎が副作用として現れる
2→骨髄抑制、心筋障害が副作用として現れる
4→蕁麻疹、血管浮腫が副作用として現れる
5→感染症、消化性潰瘍が副作用として現れる
307
2→治療費は請求できない
3→許可医薬品のことである
5→本人の同意を得ずに個人情報を第三者に提供することは不適切である
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問題文正答率:50.00%
問308−309 30歳女性。「この季節になると、くしゃみが出て、鼻が詰まってつらい」との訴えがあり、仕事や家事などで忙しいため、市販薬で対処したいと、薬局に相談に来た。そこで、薬剤師は要指導医薬品のフルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻薬を勧めた。
問308(実務)
当該医薬品を販売する前に、薬剤師が確認する内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問309(法規・制度・倫理)
この女性は当該医薬品の購入を希望した。販売時の薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
308
フルチカゾンプロピオン酸エステルには免疫抑制作用があるため選択肢2が適切である
309
2→正当な理由なく要指導医薬品を販売または授与してはならない
3→購入することはできない
4→適正な使用のため必要と認められる数量のみ販売することができる
https://ja.mondder.com/fq?id=6782🔗
問題文正答率:50.00%
問310−311 20歳男性。一人暮らし。1ヶ月前に風邪をひいてから、体調が不良となった。現在、治療中の疾患はない。健康サポート薬局の表示を見て来局した。対応した薬剤師は、この男性の自覚症状(口喝、多尿、急激な体重減少、疲労感)などの訴えを聞いて糖尿病の疑いがあると判断して、医療機関への受診勧奨を行った。
問310(法規・制度・倫理)
「健康サポート薬局」を表示するための基準として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問311(実務)
この男性は医療機関で1型糖尿病と診断され、血糖コントロールのため入院し、以下の処方で治療を開始することになった。
- (処方)
- ノボラピッド50ミックス注フレックスペン(注) 1本(3mL)
- 1回4単位 1日2回 朝夕食直前
- (注)成分名:インスリンアスパルト(遺伝子組換え)(300単位/mL)
病棟担当薬剤師がこの男性に指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
310
1→そのような体制は有していない
2→開局している必要はない
5→設置する必要はない
311
1→開封後は冷蔵庫に入れずに室温で光を避けて保管すること
2→懸濁製剤のためよく振ること
3→注射をする場所は変えること
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問題文正答率:50.00%
問312−313 24歳女性。病院の婦人科を受診後、以下の処方箋を持参し来局した。
- (処方)
- レボノルゲストレル錠1.5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 1日分
問312(実務)
この患者への薬剤師の説明として、適切なのはどれか。1つ選べ。
問313(法規・制度・倫理)
この診療は保険外診療である。この処方箋に記載されていなければならないのは どれか。2つ選べ。
解説・コメント
312
2→影響があることがある
3→予防することはできない
4→回避することはできない
5→避妊には用いられない
313
医師法に基づく処方箋記載事項を満たしていればよいため選択肢1.3が該当する
https://ja.mondder.com/fq?id=6784🔗
問題文正答率:50.00%
問314−315 40歳男性。以下の処方箋を持って来局した。今回、初めての来局で、面談したところ、患者はこれまでも同じ薬を他の薬局で調剤してもらい服用しているとのことであった。この薬局では初回の調剤であったので、薬剤師は調剤した日の14日後に、この患者に電話をして服薬状況などについて確認した。その際、実は、服用回数・服用錠数が多くて面倒だと感じていることが判明した。また、患者から、これまでも同じ薬を飲んでいるので、薬の変更がない場合には薬の説明やその説明書、薬袋は不要であるとの申し出があった。
- (処方)
- メトホルミン塩酸塩錠250mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 30日分
- オルメサルタン口腔内崩壊錠10mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 30日分
- アトルバスタチン口腔内崩壊錠10mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 夕食後 30日分
問314(実務)
この患者の「服用回数・服用錠数が多くて面倒だと感じている」ことに関して、アドヒアランスに懸念があると考えた薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問315(法規・制度・倫理)
この患者が次回来局した際に、患者の申し出に対する薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
314
2→遡って処方内容を変更することはできない
3→血中濃度が急激に上昇するため不適切である
5→自己判断で服用量を調整してはならない
315
2→交付することはできない
3→省略することはできない
4→省略することはできない
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問題文正答率:50.00%
問316−317 85歳男性。肺がんで入院治療を行っていたが、在宅で緩和ケアを受けることになり退院した。痛みに対して、アセトアミノフェン錠が投与されていたが、先日から痛みが増してきたので、オピオイドが処方されることになった。終末期のため患者家族が服薬について管理している。現在の処方を以下に示す。
- (処方1)
- オキシコドン徐放錠5mg 1回1錠(1日2錠)
- 1日2回 12時間毎に投与 14日分
- (処方2)
- オキシコドン塩酸塩水和物散2.5mg 1回1包
- 痛いとき20回分(20包)
- (処方3)
- 酸化マグネシウム錠250mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 14日分
- (処方4)
- プロクロルペラジンマレイン酸塩錠5mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 14日分
問316(実務)
患者家族への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問317(法規・制度・倫理)
この患者家族が、在宅で調剤済みのオキシコドンを管理する場合、麻薬及び向精神薬取締法に照らし合わせ、正しい説明はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
316
1→徐放性のためかみ砕いて服用しないこと
2→便に排泄されたとしても有効成分は吸収されているため、効果へ影響はない
3→痛みが出たときに服用する
317
1→家庭麻薬に該当しない
2→麻薬取扱者の記述である
3→届け出の必要はない
4→厚生労働大臣の許可が必要である
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問題文正答率:50.00%
問318−319 75歳女性。一人暮らし。数年来処方1で治療していた。1ヶ月前に家の廊下で転倒し腰を痛め、痛くて眠れないとの訴えがあったため、処方2が追加となった。本日の服薬指導時に患者は「腰はもう治り、痛みもない。夜もよく眠れるようになってよかった。しかし、腰を打ってからほとんど家で横になっている。食欲がなくて、水もあまり飲んでいないためか、トイレに行く回数が減っている。」と話していた。また、薬剤師は会話中に患者の手が震えており、両下肢にむくみがあることに気づいた。なお、血圧は正常にコントロールできている。
- (処方1)
- アムロジピン錠5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 30日分
- 酸化マグネシウム錠250mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 30日分
- メトクロプラミド錠5mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食前 30日分
- (処方2)
- ロキソプロフェンNa錠60mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回朝昼夕食後 30日分
- ゾルピデム酒石酸塩錠5mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 就寝前 30日分
問318(実務)
医師への処方見直しや確認の提案に向け、薬剤師がアセスメントする項目として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問319(法規・制度・倫理)
このように、追加された処方薬が漫然と継続されることで、薬剤の副作用や重複投与の可能性、さらには、服用できない薬剤の増加による残薬の問題など、ポリファーマシーに関連した様々な課題が発生している。これまで、ポリファーマシーの対策として、国が実施した施策はどれか。2つ選べ。
解説・コメント
318
1→降圧に伴うふらつきやめまい
2→アムロジピンの副作用の便秘改善目的
5→一過性前向性健忘や長期連用による依存
319
2→具体的な数値目標は設定されていない
3→上限は設けていない
5→患者の自己負担が変化することはない
https://ja.mondder.com/fq?id=6787🔗
問題文正答率:50.00%
問320−321 62歳男性。パーキンソン病にて治療をしていたところ、症状が進行し嚥下が困難になったので、経管投与が開始となった。この患者の妻が薬局に以下の処方箋を持参した。処方箋を受け取った薬剤師は、医師に簡易懸濁法で投与することを提案したところ受け入れられた。薬剤師は、妻に簡易懸濁法による投与方法について指導することにした。なお、今回の処方薬はすべて簡易懸濁法により投与可能である。
- (処方1)
- ビペリデン塩酸塩錠1mg 1回1錠(1日2錠)
- 1日2回 朝夕食後 14日分
- (処方2)
- レボドパ・ベンセラジド塩酸塩錠 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 14日分
- (処方3)
- ランソプラゾールカプセル15mg 1回1カプセル(1日1カプセル)
- 1日1回 朝食後 14日分
問320(実務)
この患者の妻に対する薬剤師の指導の内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問321(法規・制度・倫理)
その後、介護が大変になったと妻より相談があり、薬剤師が介護保険について情報提供することとした。薬剤師の説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
320
2→カプセルのままお湯に入れて懸濁する
3→そのままお湯に入れて懸濁する
4→55度のお湯を用いる
5→溶解している必要はなく懸濁していれば投与可能である
321
2→市町村および特別区に提出する
4→1~5に区分される
5→介護保険の適用「が優先される
https://ja.mondder.com/fq?id=6788🔗
問題文正答率:50.00%
問322−323 60歳代の男性が薬剤師会が主催する健康相談会にやってきた。相談内容は以下のとおりである。
「昔一緒に働いていた友人が悪性中皮腫っていうがんになった。アスベスト(石綿)が原因だと聞いた。最近、自分も同じような症状がでてきて心配だ。」
問322(実務)
アスベスト(石綿)による健康被害を疑った薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問323(法規・制度・倫理)
この男性に医療機関への受診勧奨を行ったところ、「今でも年金でぎりぎりの生活をしているのに治療費まで出せないよ」と言われ、薬剤師は、「アスベストが原因での病気の治療は、公費負担医療制度の対象になる可能性がある」と説明した。公費負担医療制度の内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
322
1→長い潜伏期間によって発症することが多い
4→飛沫感染は起こらない
5→医療機関への受信勧告を行う
323
2→高額療養費制度の記述である
4→税金を基礎として医療給付を行う制度である
5→保険薬局が石綿健康被害救済法に基づく指定を受ける必要がある
https://ja.mondder.com/fq?id=6789🔗
問題文正答率:50.00%
問324−325 63歳女性。10年ほど前から股関節の痛みを感じ、整形外科を受診し変形性股関節症と診断された。処方1の薬剤の服用で様子を見ていたが、症状が悪化し、杖なしでは歩けなくなったため、医師から人工股関節置換術を勧められ入院して手術を受けることになった。患者が入院する病院はDiagnosis Procedure Combination(DPC)制度対象病院で、手術後から処方2の薬剤を服用予定である。
- (処方1)
- ロキソプロフェンNa錠60mg 1回1錠(1日2錠)
- 1日2回 朝夕食後 14日分
- (処方2)
- エドキサバントシル酸塩水和物錠30mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 14日分
問324(実務)
この患者への処方2に関する服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
問325(法規・制度・倫理)
服薬指導の際に、患者から入院費用について質問を受けた。手術を受ける病院での公的医療保険制度での医療費の支払いに関する説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
324
1→合併症の発症を抑制する目的で使用する薬である
3→術後12時間経過してから服用してもらう
4→相互作用は特に知られていない
325
1→変更できない
2→上限は決められていない
4→出来高払いである
https://ja.mondder.com/fq?id=6790🔗
問題文正答率:50.00%
一般問題(薬学実践問題) 【実務】
問326 67歳女性。身長156cm、体重52kg。2型糖尿病、持続性心房細動及び高血圧症で自宅近くの病院に通院し、以下の薬剤を服用している。15日前の定期受診時の血清クレアチニン値は0.92mg/dL、eGFR47.0mL/min/1.73m2であった。気温30℃以上の中、庭の草刈りを行っていたところ、頭痛とめまいの症状が出てきたため、今回来院した。そこで、脱水症と診断され、入院して酢酸リンゲル液を投与することとなった。
- (処方)
- メトホルミン塩酸塩錠250mg 1回1錠(1日2錠)
- 1日2回 朝夕食後 30日分
- オルメサルタン口腔内崩壊錠20mg 1回1錠(1日1錠)
- ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)
- リバーロキサバン錠10mg 1回1錠(1日1錠)
- ランソプラゾール口腔内崩壊錠15mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 30日分
- (来院時所見)
- 意識は清明。体温36.8℃、血圧128/80mmHg、脈拍数108拍/分、尿量20mL/h
- (検査値)
- 赤血球数359×104/nL、Hb13.4g/dL、Ht40%、白血球数3,700/μL
- 血小板数17×104/nL、BUN53mg/dL、血清クレアチニン値1.2mg/dL
- eGFR35.1mL/min/1.73m2、Na145mEq/L、K5.6mEq/L、Cl105mEq/L41
この患者の持参薬のうち、薬剤師が入院時に服用中止を提案する薬剤として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6791🔗
問題文正答率:50.00%
問327 67歳男性。身長160cm、体重50kg。パフォーマンスステータス(PS)0、非ホジキンリンパ腫に対する全身化学療法として、リツキシマブとベンダムスチンの併用療法を検討している。本治療開始前に、薬剤師が確認又は提案する事項として、適切なのはどれか。2つ選べ。
(投与量)
リツキシマブ(遺伝子組換え):(375mg/m2)Day1
ベンダムスチン塩酸塩:(90mg/m2)Day2、3
1サイクル28日
(検査値)
総ビリルビン1.0mg/dL、AST21IU/L、ALT17IU/L、BUN22.9mg/dL、血清クレアチニン値1.2mg/dL、赤血球数216×104/μL、白血球数3,750/μL、好中球数1,880/μL、Hb11.3g/dL、血小板数21.4×104/μL
解説・コメント
2.3→減量は不要である
4→ゲフィチニブの記述である
https://ja.mondder.com/fq?id=6792🔗
問題文正答率:50.00%
問328 45歳女性。身長152cm、体重40kg。アルコールの慢性的な大量摂取に伴う慢性肝炎治療のため、これまで入退院を繰り返してきた。今回、Child-Pugh分類でB(8点)の肝硬変と診断され、治療目的のため入院となった。
- (入院時の検査値等)
- 脳症Ⅱ度、腹水2L、総ビリルビン2.5mg/dL、血清アルブミン3.0g/dL、PT-INR2.0、AST85IU/L、ALT80IU/L、γ-GTP21IU/L、アンモニア420μg/dL、血清クレアチニン値0.7mg/dL、eGFR71.0mL/min/1.73m2、Na142mEq/L、K4.8mEq/L
- (入院時の持参薬)
- レボカルニチン内用液
- プレドニゾロン錠
- ウルソデオキシコール酸錠
- ラクツロースシロップ
- レバミピド錠
- 脳症及び腹水貯留の改善が思わしくないことから、追加を提案する薬剤として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6793🔗
問題文正答率:50.00%
問329 45歳女性。人間ドックで膵がんの疑いを指摘され、大学病院を受診し、検査の結果、膵がん(遠隔転移あり)と診断された。1次化学療法としてFOLFIRINOX療法による治療を開始するにあたり、遺伝子多型を検査したところ、UGT1A1*6ヘテロ接合体であった。初回投与(1コース目)は以下の投与量で実施した。その後、下痢(1日2回程度)が見られたが、止瀉薬を内服することで対応可能であった。しかし、血液検査の結果、2コース目の化学療法は1週間延期された。
- (1コース目投与量)
- FOLFIRINOX:オキサリプラチン点滴静注(85mg/m2)
- イリノテカン塩酸塩水和物点滴静注(180mg/m2)
- フルオロウラシル急速静注(400mg/m2)
- フルオロウラシル持続静注(2,400mg/m2)
- レボホリナートカルシウム水和物点滴静注(200mg/m2)
- (2コース目投与予定日の血液検査値)
- 総ビリルビン1.1mg/dL、AST24IU/L、ALT22IU/L、BUN22.9mg/dL、血清クレアチニン値0.9mg/dL、赤血球数270×104/μL、白血球数1,690/μL、好中球数820/μL、Hb12.2g/dL、血小板数21.4×104/μL
- (2コース目投与予定日から1週間延期した日の血液検査値)
- 総ビリルビン0.8mg/dL、AST27IU/L、ALT23IU/L、BUN18.5mg/dL、血清クレアチニン値0.5mg/dL、赤血球数355×104/nL、白血球数4,230/μL、好中球数1,910/μL、Hb13.6g/dL、血小板数28.6×104/μL
2コース目投与予定日から1週間延期した日の血液検査結果をもとに、カンファレンスを実施した。薬剤師が医師に提案する内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6794🔗
問題文正答率:50.00%
問330 48歳女性。体重60kg。原因不明の急性腎不全で入院し、腹膜透析導入となった。腹膜透析カテーテル挿入術を終え、入院3日目より透析液Aで腹膜透析を開始した。入院10日目に除水効果のより高い透析液Bに変更して30分ほど経過した時点で、両下肢に広範囲にわたる皮疹と呼吸困難をともなう急激な血圧低下を認めた。なお、入院の10日前より開始したスクロオキシ水酸化鉄チュアブル錠の服用を継続している。
透析液の組成
成分 | 透析液A | 透析液B |
---|---|---|
イコデキストリン(g/L) | - | 75 |
ブドウ糖(g/L) | 38.6 | - |
塩化ナトリウム(g/L) | 5.38 | 5.35 |
乳酸ナトリウム(g/L) | 4.48 | 4.48 |
塩化カルシウム(g/L) | 0.183 | 0.257 |
塩化マグネシウム(g/L) | 0.051 | 0.051 |
浸透圧(理論値)(mOsm/L) | 483 | 282 |
両下肢の皮疹を認めた直後に調べた血液検査で好酸球数が増加していた。主治医から薬剤師への相談に対し、今回の有害事象に関連する提案として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→透析液の変更が原因のアレルギー反応である
2→透析液Bにブドウ糖を追加したものでは原因物質は除去できない
5→関節リウマチに用いられる
https://ja.mondder.com/fq?id=6795🔗
問題文正答率:50.00%
問331 63歳男性。体重58kg。頻脈性不整脈を契機に発症したうっ血性心不全に対し、先月より開始した処方1に処方2が今回追加されることとなり、3日後と8日後の診察が予約された。処方2開始当日朝の検査値等は以下のとおりであった。
- (処方1)
- ピルシカイニド塩酸塩カプセル50mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 30日分
- (処方2)
- ジゴキシン錠0.25mg 1回1錠(1日1錠)
- スピロノラクトン錠25mg 1回1錠(1日1錠)
- 1日1回 朝食後 30日分
- (検査値及び所見)
- 血清中ピルシカイニド濃度0.5μg/mL、
- クレアチニンクリアランス90mL/min、
- K4.0mEq/L、血圧140/92mmHg、心電図異常なし
ピルシカイニド、ジゴキシンの有効血中濃度域は、それぞれ0.2~0.9μg/mL、0.5~1.5ng/mL、本患者における消失半減期はそれぞれ5時間、36時間とする。
以下の記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6796🔗
問題文正答率:50.00%
問332 43歳女性。入院精査の結果、右乳がんのため、術前化学療法としてAC療法が開始となった。
- (AC療法)
- ドキソルビシン塩酸塩
- シクロホスファミド注射液
- 3週間に1回点滴投与
- (支持療法)
- 以下の3剤を抗がん薬投与前に点滴静注
- ホスアプレピタント注射液
- デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
- グラニセトロン塩酸塩注射液
外来化学療法室の担当薬剤師が2コース目の治療開始前に患者と面談し、1コース目終了後の有害反応として、確認すべき症状はどれか。2つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6797🔗
問題文正答率:50.00%
問333 33歳男性。B型慢性肝炎治療中。交通事故で病院に搬送された。この患者の血液で汚染された物品等と、消毒に適用されるものの組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→低水準消毒薬のため無効
4→傷口、手術部位の皮膚消毒に用いられる
5→低水準消毒薬のため無効
https://ja.mondder.com/fq?id=6798🔗
問題文正答率:50.00%
問334 精神神経科医師より統合失調症治療薬パリペリドンパルミチン酸エステルを処方したいので採用してほしいとの申請が医薬品情報室に提出された。本剤については、過去に安全性速報が発出されている。そこで、本剤の採用にあたり、医薬品情報担当薬剤師による対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6799🔗
問題文正答率:50.00%
問335 原疾患に対して用いられる薬物が、併発症の欄に記載されている疾患を有する場合であっても使用可能なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→気管支喘息には禁忌である
2→閉塞隅角緑内障には禁忌である
3→糖尿病には禁忌である
5→重篤な心疾患を有する患者には禁忌である
https://ja.mondder.com/fq?id=6800🔗
問題文正答率:50.00%
問336 3歳男児。家族で登山に行き、大量の汗をかいた。当日の夕方に帰宅後、首の周りや額に赤みを伴った小さな丘疹が現れた。以前も汗を大量にかいた後には首の周りに同様の症状が現れたことがあり、今回も赤くなった部位に同時に強いかゆみも出現したため父親が近隣の薬局を訪れて相談した。相談された薬剤師は、男児にアレルギー歴がないことを確認し、店頭にある一般用医薬品の外用薬の中から今回の症状を緩和させる医薬品を選択した。選択した医薬品の成分として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→口唇ヘルペスの再発時に使用する
3→化膿性皮膚疾患に使用する
4→腰痛や筋肉痛に使用する
5→湿疹、皮膚炎などに使用する
https://ja.mondder.com/fq?id=6801🔗
問題文正答率:50.00%
問337 月齢5ヶ月、体重7.4kgの患児に以下の処方が出された。
- (処方)
- アセトアミノフェン坐剤小児用(注)50mg 1回1.5個
- 発熱時(38.5℃以上) 4回分(全8個)
- (注)添加物はハードファット
患児の保護者への坐薬の使用方法の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→室温では溶ける可能性があるため冷所で保管する
3→斜めに切る
5→4~6時間は間隔をあける必要がある
https://ja.mondder.com/fq?id=6802🔗
問題文正答率:50.00%
問338 10歳男児。体重30kg。1週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感冒との診断を受け、咳止めと解熱剤を処方されて帰宅した。2、3日前より咳嗽と喀痰が次第に強くなり、微熱も持続するため再度受診し胸部レントゲン検査を実施したところ炎症所見が観察され、大学病院へ搬送入院となった。入院後PCR検査の結果、マイコプラズマ肺炎の診断を受けた。以下が入院日の処方である。
- (処方1)
- クラリスロマイシンシロップ用10% 1回1.0g(1日3.0g)
- 1日3回 朝昼夕食後 3日分
- (処方2)
- カルボシステインドライシロップ用50% 1回0.6g(1日1.8g)
- 1日3回 朝昼夕食後 3日分
- (処方3)
- サルブタモール硫酸塩吸入液0.5% 1回0.3mL(1日1.8mL)
- 1日6回 4時間毎 ネブライザー吸入
薬剤師が訪室し、母親に服薬指導を実施することになった。服薬指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→酸性飲料で服用すると苦味が発現することがある
3→用法用量を守るように伝える
5→過度に投与した場合不整脈などを引き起こすことがあるため注意すること
https://ja.mondder.com/fq?id=6803🔗
問題文正答率:50.00%
問339 次の薬物について、治療薬物モニタリング(TDM)を実施する上での適切な採血のタイミングと、中毒域に達した場合に起こり得る副作用(中毒症状)の組合せとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
2→採決のタイミングはトラフである
3→採決のタイミングはトラフである
5→採決のタイミングは投与後24hr 48hr 72hrである
https://ja.mondder.com/fq?id=6804🔗
問題文正答率:50.00%
問340 6月に健康サポート薬局の薬剤師が地域住民を対象に健康相談会を開催したところ、参加者から食中毒に関する質問が多く寄せられた。その質問に対して薬剤師は衛生管理を含めた助言を行った。その内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
解説・コメント
1→経口補水液の摂取を推奨する
4→加熱によって食中毒を予防することができる
5→冬季に多く夏季にはほとんどみられない
https://ja.mondder.com/fq?id=6805🔗
問題文正答率:50.00%
問341 以下の処方により調製された薬剤を鑑査するにあたり、分包紙の重さを含む薬剤の全量を秤量した時の正しい重量はどれか。1つ選べ。ただし1包量が0.1g以下の場合は、1包あたり0.2gの乳糖を賦形することとし、分包紙は0.5g/包とする。
- (処方)
- ロートエキス散10% 1回10mg(1日20mg)【原薬量】
- 1日2回 朝夕食後 14日分
解説・コメント
製剤量:成分量=100g:10000㎎=xg:10㎎
x=0.1g
0.1g+0.2g+0.5g=0.8g
0.8g×28=22.4g
https://ja.mondder.com/fq?id=6806🔗
問題文正答率:50.00%
問342 8歳女児、体重30.0kg。発熱のため近医を受診し、以下の内容の処方箋を薬局に持参した。母親が水剤を希望したため処方医に相談し、アセトアミノフェンシロップ小児用2%へ変更となった。調剤時に計量するアセトアミノフェンシロップ小児用2%の全量として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- (変更前の処方)
- アセトアミノフェンドライシロップ小児用20% 1回1.5g
- 発熱時 5回分
解説・コメント
製剤量:成分量=100g:20g=7.5g:xg
x=1.5g
製剤量:成分量=100㎖:2g=x㎖:1.5g
x=75㎖
https://ja.mondder.com/fq?id=6807🔗
問題文正答率:50.00%
問343 65歳男性。意識障害により経口摂取困難となったため、非経口投与による栄養管理を開始することになった。主治医より高カロリー輸液の処方設計の依頼があり、以下の処方提案をした。この高カロリー輸液の非タンパク質カロリー/窒素量(NPC/N)を150にするための脂肪乳剤の液量Xに最も近い値はどれか。1つ選べ。
- (提案した処方)
- 50%ブドウ糖含有基本液 400mL
- 20%脂肪乳剤(2kcal/mL) XmL
- 10%総合アミノ酸製剤 600mL(総窒素量9g)
- 総合ビタミン剤 5mL
- 微量元素製剤 2mL
解説・コメント
NPC/N=(800+2x)/9=150
x=275㎖
https://ja.mondder.com/fq?id=6808🔗
問題文正答率:50.00%
問344 53歳男性。入院中に発症した頻脈性不整脈に対して以下の処方が開始となった。
- (処方)
- シベンゾリンコハク酸塩錠100mg 1回1錠(1日3錠)
- 1日3回 朝昼夕食後 4日分
4日後、朝服用して2時間後に血中濃度を測定すると920ng/mLとなっていた(目標域:800ng/mL以下)。なお、患者のeGFRは30mL/min/1.73m2であり、肝機能値は正常範囲内であった。この症例に対する薬剤師が医師に行う提案として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
解説・コメント
https://ja.mondder.com/fq?id=6809🔗
問題文正答率:50.00%
問345 65歳男性。農作業で薬剤散布中、突然、呼吸困難を訴えたため救急搬送された。家族が持参した褐色ビンの貼付ラベルから商品名は読み取れず、一般名はイソフルロフェートと記載があった。なお、構造式は以下のとおりであることが判明した。
薬物中毒が疑われる本症例に対して用いる最も適切な解毒薬はどれか。1つ選べ。
解説・コメント
1→消化管からの薬物の吸収を抑制するもの
2→シアン中毒に用いられる
4→ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制に用いられる
5→重金属の解毒に用いられる
https://ja.mondder.com/fq?id=6810🔗
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解説・コメント
286
5→レボドパの効果持続時間が短縮する現象である
287
セレギリンを併用すると脳内のセロトニン濃度が高くなりセロトニン症候群のリスクが上昇する